こんにちは!最近VALOが楽しすぎる元エンジニアの「はーまた」です。
持ち運びができゲームも仕事も一台でできちゃう「ゲーミングノート」PCですが、価格や性能面(コスパ)で何を選んだらいいか悩まれている方も多いのでは?
最近はゲーミングノートのコスパが改善してきていて、商品によっては比較的低予算でもデスクトップ並の性能を発揮できるものも登場してきました。
今回の記事ではゲーミングノートの選び方のポイント、おすすめの着眼点を解説しています。
最新モデルの整理
MSI GF75 THIN
ゲーミングノートPCは144Hzモニタが主流になりつつあり本モデルでも採用されている。なんといっても17インチモニタ搭載にもかかわらず最低重量が2.2kgという軽さが魅力。機動力あるゲーマーにはいい武器になりそう。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-10750H (2.60GHz-5.00GHz/6コア/12スレッド) |
メモリ | 16GB(8GB ×2)DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
モニタ | 17.3インチ、フルHD(1,920×1,080)、ノングレア、リフレッシュレート120Hz |
バッテリー | リチウムイオン、51Whr、3セル、4,500mAh |
本体重量 | 2.2Kg |
本体サイズ | 397×260×23.1mm |
¥169,800 (税込)
Legion 750i
Legionブランドの最新モデル。第10世代Intel Core i7を搭載し、もちろん最新のWiFi 6も採用済。こだわりある冷却機構とクールな外観デザインが特徴のLegionフラグシップモデル。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-10750H (2.60GHz-5.00GHz/6コア/12スレッド) |
メモリ | 16GB(8GB ×2)DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce RTX 2060 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
モニタ | 15.6インチIPS液晶、フルHD(1,920×1,080)、ノングレア、240Hz |
バッテリー | 4セル リチウムイオンポリマーバッテリー(連続稼働約 9.0時間) |
本体重量 | 約 2.25kg |
本体サイズ | 約 359.3x259x19.9mm |
¥214,025(税込)
Razer Blade 15
ブランド価値の高く国内外のゲーマーに人気のRazerシリーズから、最新の第10世代Intel Core i7搭載のフラグシップモデル。基本仕様であるベースモデルでもGeForce RTX 2070を搭載しており最新ゲームでもデスクトップに近い感覚でプレイできる。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-11800H |
メモリ | 16GB(8GB ×2)DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
モニタ | 15.6インチ、フルHD(1,920×1,080)、マットスクリーン、リフレッシュレート144Hz |
バッテリー | 65Wh 充電式リチウムイオンポリマーバッテリー |
本体重量 | 2.09Kg |
本体サイズ | 355×235×19.9mm |
税込219,800円~
ゲーミングノートとデスクトップの違い
まずは気になる人も多いゲーミングノートPCとゲーミングパソコン(デスクトップ)の違いについて整理してみます。
ノート | デスクトップ | |
コスパ | ▲ | ○ |
大きさ・重さ | ◎ | × |
カスタマイズ性 | × | ◎ |
放熱対策 | ▲ | ○ |
キーボード | ▲ | ○ |
電源 | ○ | ○ |
コスパ
同じスペックでは、基本的にノートPCの方が高くなります。
最近だと、ゲーミングノート市場では、技術力の進歩のおかげで価格差が縮まってきています。
とはいえ、デスクトップとはまだ数万円以上差があります。
大きさ・重さ
これは言うまでもなく、ノートのほうが軽くてコンパクトなので、持ち運びに便利です。
ゲームパソコンとなると大型になりがちなので、ゲームできるPCが持ち運べるのは超便利です!
カスタマイズ性
デスクトップPCの場合は(ケースの大きさにもよりますが)自由にパーツを交換・追加できちゃいます。
一方、基本的にノートPCはパーツの変更・追加は難しいです。できたとしてもメモリの追加かストレージの入替くらい。
しかもモニタは固定されているので、サイズを大きくしたりとかが自由にできないのが悩みどころ。
放熱対策
熱対策はデスクトップが圧倒的に有利です。
基本的にパソコンの部品は熱に弱く、高温のまま使い続けると故障リスクが高まります。
デスクトップの場合はケース内で風の流れを作り、冷却しやすい設計になっていますが、ノートはそれができません。
熱はうまくコントロールしないと本来パソコンが持っている性能を発揮させるのが難しくなるので注意です。
キーボード
美しく光るLED付きキーボードが魅力的なゲーミングノートですが、キーボードは基本的に変更不可です。
デスクトップのように自分になじむキーボードに気軽に変更できないのがデメリットです。
逆に言えばゲーミングノートを選ぶ段階でキーボードについてもしっかり確認しておくことをおすすめします!
電源
ゲーミングノートは常にAC電源に接続する必要がなく、持ち運びに便利です。
とはいえ、バッテリーの持続時間を気にする必要がありますよね。
どのゲームパソコンでも性能が高いほど消費電力は大きくなり、バッテリーの持ちも悪化します。
しかも高画質のゲームをしているときは高負荷がかかるので、連続稼働時間は短くなりがち。
ゲーミングノートといえどもバッテリーでの駆動に期待しすぎないほうがいいと思います。
ゲーミングノートPCの選び方
GPU
ゲームで重要になるグラフィックス性能はGPUで決まります。
高画質設定かつ高フレームレートでゲームしたいなら、GeForce RTX 2070が一番人気。
もしくは「ある程度ぬるぬる動くゲームができればいいや」というスタンスならミドルクラスの GeFroce GTX 1660・1660Ti くらいがおすすめ。
CPU
現在はIntel Core i7-9750Hがメインストリーム。
最近、後続のCore i7-10750Hがリリースされたので、徐々にこちらに置き換わっている感じですね。
とはいえ 10750Hになって激的に性能がUPしたわけではないので、9750Hのお買い得感が増すのはいいトレンドかもしれません。
ゲームや動画編集をガツガツやっていく感じなら、最低Core i5-10300H以上の性能を目安にしたいところです。
よりコスパの高いRyzenシリーズを選ぶなら、Ryzen i7がおすすめです。
メモリ
気になるメモリの容量ですが、今流行っているゲームを快適にすることを考えると、最低16GBは必要かと。
8GBでも流行っているゲームをできなくはないですが、多少のストレスが出てくるのは避けられません。
今後発売される高画質のゲームを見据えても、ゲームパソコンでは16GBの製品を選んでいたほうがいいと思います。
8→16GBなら安価でアップグレードできるショップも多いので、カスタマイズ時に増加させるのもアリ!
ストレージ
一昔前はHDDという選択肢もありましたが、ゲーミングノートを選ぶ点では、現在はSSD以外ありえません。
SSDには、「SATA/AHCI」、より高速な「PCIe/NVMe」という主に2種類がありますが、現在は後者のNVMeが主流で、こちらもあまり選択の余地がありません。
問題となるのが容量ですが、入門者なら512GBでも十分だと考えます。
一方、いろいろなゲームをたくさん入れたり、保存するデータが多くなる予定があるなら、1TBモデルを選択しておいても全然おかしくないと思います。
そんなに値段変わらんからね。
モニタサイズ
画像:Razer
ゲーミングノートPCだと、13インチ・15インチ・17インチの製品が多く、この中から選ぶことになります。
正直なところ、完全に「好み」の領域になるかと思います。
使う用途(ゲーム・作業・仕事)と予算に合わせて選択すればいいかと。
気になるポイントはリフレッシュレートですね。
ゲーミングPC特有ですが、モニタのリフレッシュレートが144Hz駆動、240Hz駆動のものが増えてきています。
リフレッシュレートは数値が大きくなればなるほど物体の動きがなめらかになり、目の疲れなども軽減されます(いわゆる「ゲーム酔い」の改善にも)。
FPSゲームでは敵の視認性も大幅に向上するので、高フレームレートを出せる高性能なGPUと組み合わせれば、ゲームに有利に働きます。
なので、予算があればモニタのリフレッシュレートも気にしておきたいですね!
バッテリー
ゲームは高負荷をかけるためバッテリーの持ちは短めに。
高画質のゲームプレイでは、現実的には1~2時間くらいしか連続駆動できないイメージです。
なので必然的にAC電源につないだまま使用することが多くなります。
電源につなぐACアダプタは最近はコンパクトサイズで、厚さが薄いものも多くなってきたので、チェックポイントのひとつになっています。
重量
重さは2kg前後のものが最もポピュラーです。
2kg未満のモデルだと結構軽い印象があります。
重量については「なんだそんなもんかー」と思っていても、頻繁に持ち運びする人だと重みが負担になることに買ってから気づくことも。
他の製品と比べて重すぎないか確認しておくのも重要です。
2kgの例(お米の小さい袋)↓
画像:Amazon
格安の入門モデル
GALLERIA GCL1650TGF
格安モデルといっても10万円前後で最新の第10世代Intel Core i5-10300HとGeForce GTX 1650 Tiを搭載しており、1世代前のミドルクラス並の性能となっている。ほとんどのゲームを快適にプレイできるだろう。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i5-10300H (2.60GHz-4.50GHz/4コア/8スレッド) |
メモリ | 16GB(8GB ×2)DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
モニタ | 15.6インチ、フルHD(1,920×1,080)、ノングレア、リフレッシュレート60Hz |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー (約 6.5時間) |
本体重量 | 約2.1kg |
本体サイズ | 359.8 × 244.3 × 25.8mm |
税込104,980円~
Legion 550Pi
こちらも第10世代Core i5を搭載しているが、グラフィックスはGTX 1650を採用。メモリも8Gなので、上のGALLERIAモデルと比べると性能は一段低め。しかしLegionのクールなデザインは健在で、モニタも高リフレッシュレート(144Hz)のゲーミング仕様。どのポイントを重視するか悩むね・・・
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-10750H |
メモリ | 8GB DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
モニタ | 15.6インチIPS液晶、フルHD (1,920×1,080)、ノングレア、60Hz |
バッテリー | 4セル リチウムイオンポリマーバッテリー (約 10.8時間) |
本体重量 | 約 2.3kg |
本体サイズ | 約 363.1x259.6x23.6mm |
114,180円~(税込)
ASUS TUF Gaming FX505DT
こちらはCPUにRyzenを採用してコスパを向上させたモデル。Ryzen7 3750Hはスコア的にはCore i5-10300Hと同じくらいの性能。ボディ本体は米軍基準の堅牢性をクリアしていて、衝撃や振動にも強い。10万円前後で強くてそこそこ早いゲーミングノートPCが手に入るとはいい時代になったね・・・
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen7 3750H (2.30GHz-4.00GHz/4コア/8スレッド) |
メモリ | 16GB DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
モニタ | 15.6インチTFT液晶、フルHD (1,920×1,080)、ノングレア、120Hz |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー (3セル) (約4.3時間) |
本体重量 | 約 2.25kg |
本体サイズ | 360mm×262mm×26.7mm |
¥97,800 (+税)
一番手が出しやすいミドルクラス
OMEN by HP 15-dh0015TX
OMENシリーズはボディの中でも特にヒンジ部分が特徴的。デザインの好みは分かれると思うが、性能面ではCore i7-9750H、GeForce 1660Tiを搭載していてミドルクラスとしてはかなり安定している。144Hzモニタで快適にぬるぬるゲームが楽しめるモデル。
OS | Windows 10 Pro 64ビット |
CPU | インテル Core i7-10750H (2.60GHz-5.00GHz/6コア/12スレッド) |
メモリ | 16GB(8GB ×2)DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti |
ストレージ | 256GB NVMe SSD + 1TB HDD (SATA、7200回転) |
モニタ | 15.6インチIPS液晶、フルHD (1,920×1,080)、ノングレア、144Hz |
バッテリー | リチウムイオン バッテリ (6セル) (最大5時間30分) |
本体重量 | 約 2.48kg |
本体サイズ | 約 360 × 262 × 20mm |
¥158,400 (税込)
LEVEL-15FR103-i7-TOXX
日本初のiiyamaブランドから出ているLEVEL∞シリーズ。国内プロゲーマーも使っているブランドだが、ミドルクラスである本モデルもトップクラスの信頼性がある。最新のCore i7-10750H、GeForce RTX 2070搭載。ゲームパソコンではマストとなっているWi-Fi6、144Hzモニタ、NVMe SSDも採用しているため、中級者以上のゲーマーでも選びやすいモデルかなと思います。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-10750H (2.60GHz-5.00GHz/6コア/12スレッド) |
メモリ | 16GB(8GB ×2)DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce RTX 2070 |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
モニタ | 15.6インチ、フルHD (1,920×1,080)、ノングレア、144Hz |
バッテリー | リチウムイオンバッテリ (約3.9時間) |
本体重量 | 約2.44 kg |
本体サイズ | 約358×259.5×34.4 mm |
¥177,980 (+税)
最強のハイエンドノート
RAZER BLADE 15 アドバンストモデル - 4K OLED タッチ
冒頭で「ベースモデル」を紹介したがこの「アドバンスモデル」は、最大300Hzのモニタ、キー単位のLEDライト制御、USB3.0などのポート増加、冷却機構の強化など、まさに「ヘビーゲーマー」にはピッタリの強力な武器になりそう。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-10875 (2.30GHz-5.10GHz/8コア/16スレッド) |
メモリ | 16GB(8GB ×2)DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER Max-Q Design |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
モニタ | 15.6 インチ、OLED 4K、マットスクリーン、300Hz |
バッテリー | 80Wh 充電式リチウムイオンポリマーバッテリー |
本体重量 | 2.07 - 2.2 kg |
本体サイズ | 約355×235×17.8 mm |
¥399,818(+税)
ゲーミングノートPCの誤解
ノートはコスパが悪いからやめたほうがいい?
ノートPCの方がコスパが悪いのは事実です。
ゲーミングノートでも、同じ価格のデスクトップ製品と比べたら性能は劣ります。
なので管理人的にも「ゲーミングPCならデスクトップ一択でしょ!」と思っていました…。
しかし、ここ数年でノート向けCPU・GPUはデスクトップモデルに近いくらいの性能を発揮できるようになりました。
価格差は着実に縮まってきています。
なので、ゲーミングノートのメリット・デメリットをちゃんと考慮した上なら、「ノートも悪くない選択」となってきました。
ノートはすぐ壊れるからやめたほうがいい?
デスクトップと比べるとゲーミングノートの寿命が短いのは事実です。
なぜなら元来PCというのは熱に弱いものですが、ノートPCだと熱を排出する力が弱いため。
どんなPCでも使っているうちに熱が徐々にダメージを与えていきます。
ノートだとその速度が速く、結果的に寿命が短くなるわけです。
とはいえ最近のゲーミングノートPCは冷却対策がしっかり考えられています。
ユーザー側も熱の発生に気を使って使用していれば、数年以上使い続けることも可能でしょう。
要は故障リスクをちゃんと考えた上で、ゲーミングノートを選ぶというのが重要になると考えています。
管理人もこれまで何台もデスクトップのゲームパソコンを購入していますが、これからは積極的にノートも選択肢に入れていきたいと思っています。
動画編集するならデスクトップのほうがいい?
結論からいうと、ゲーミングノートPCでも動画編集が問題なくできます!
ゲーミングノートには元々高性能なGPUが搭載されていますし、動画再生・プレビュー・書き出しもスムースにできます。
ゲームがメインだけど、動画編集もしていきたいという人ならゲーミングノートPCは選択肢に入ってきます。
でもやっぱりデスクトップに比べると、同価格帯ではスペックは劣ります。
動画編集メインでガツガツ作業・仕事をしていきたいなら、ノートではなくクリエイター向けデスクトップをおすすめします。
やっぱり適材適所ですね。