今回は普段使い用にゲーミングPCを導入することの可否について検討します。
確かに本当にSNSや動画配信見るだけならコストを考えれば普通のパソコンでいいと思います。(パソコンすら要らないかも)
この記事では、元インフラエンジニアでゲーマーの管理人が、それでもゲーミングPCを選ぶ理由を解説しています。
普通のスペックとゲーミング用のパソコンで迷っている人には役立つ情報かと思います。
普通のパソコンとの違い
まずは普通のパソコンとゲーミングPCの根本的な違いを整理しておきます。
ゲーミングPCは普通のPCよりも値段が高いですよね。
それは普通のパソコンにはないパーツを搭載していたり、処理性能がより高いものを採用しているからです。
代表的なパーツはグラボ(GPU)です。
GPUはゲームや3D映像で美麗な画面を映すのに重要なパーツのひとつ。重たいゲームを動かすのには絶対不可欠なので、ゲーミングPCにはほぼ必ず搭載されています。
また、ゲームを快適にプレイするために、普通のパソコンよりも高性能なCPU、メモリ、ストレージを搭載している傾向があります。
GPUによるグラフィック性能の比較
GPUによるグラフィックスの違い
グラボを搭載していないPCではCPUに備えられているGPU機能(オンボードGPUなどと呼ばれます)が映像の出力をしています。どんなに高性能なCPUでもオンボードGPUの性能には大差なく、グラボのGPUとは性能面で勝ち目はありません。
上のグラフでは最新の第10世代CPUにも搭載されている「UHD Graphic 630」というオンボードGPUとGeForceを比較しています。これをみるとグラボを使用した方が圧倒的にグラフィックス性能が高いことが分かります。
普段使いにゲーミングPCを使うメリット
では、そうした違いを考えたとき、あえてゲーミングPCを選ぶメリットってなんでしょう?
それはコスパだと考えます。
生産性が向上する
ゲーミングPCは処理能力が高く、一般的なビジネス用パソコンよりも演算や描画性能が圧倒的に高いことがほとんどです。
普段使いのSNSやYouTube、サブスクサービスの利用から、文書作成、表計算、プレゼン作成などのあらゆる操作にかかる時間が体感で短くなります。
古い型式の市販パソコンからゲーミングPCに乗り換えたときの感動はすごいですよ…!
ゲーミングPCとビジネスノートのCPUによる処理能力の比較
ベンチマークソフト「PCMark」の測定結果に基づく。PCMarkはPCの総合的な性能を動画再生、ビデオチャット、3Dゲームなど様々なアプリケーションの処理能力を測定して評価する。上のグラフは各CPUで項目「Productivity」を比較したもの。「Word」は「Writing」のスコア、「Excel」は「Spreadsheet」のスコアに対応している。
寿命が比較的長い
ゲーミングPCが高価なのは単に性能が高いからだけではありません。
製品のブランド価値、傑出したケースデザインなど、ゲーミングPCの資産価値を高めてくれる要素は他にあります。
そしてなによりポイントは高級な部品を使ったパーツを採用しているため、安定性と寿命が伸びていることです。壊れやすい電源などで日本製の高品質な部品などを使っていることが多いですね。
普段のケアも忘れずに丁寧に使うことを心がければ、普通のパソコンよりも比較的長持ちしてくれるのがゲーミングPCの特徴です。
ライフサイクルが長くなれば価格が上がるのは市場の原理ですよね。
高品質のパーツは日本製の部品を使っていることをアピールしていることも(Corsairサイトより)
できることが広がる
ゲーミング用のパソコンは基本的に、重たいゲームでも快適にプレイできるように作られています。
なので、あまり性能が高くないライトなパソコンと比べれば、できることが圧倒的に増えることは間違いありません。
たとえば、最近需要の大きい動画編集を例にすると、低スペックのPCでは素材データを読み込むことすらままならないことがあります。一方でゲーミングPCは動画の出力処理に力を持っているので、動画編集作業はらくらく。
実際、ゲーミングPCはクリエイターさんにも使われています。
ゲーミングPCを導入することによりメリットはその他にもいろいろあります。
ここでは挙げきれないので別の記事を用意していますので、気になる方はこちらもチェックしてみてください!
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ゲーミングPC×普段使いの欠点
一方、普通のパソコンではなく、ゲーミングパソコンを選ぶことによって受けるデメリットももちろんあります…。
わかりやすい例だと以下のような感じ。
- ケースが大きめなのでスペースを取られる
- 消費電力・発熱量が大きめ
こうしたメリット・デメリットを考慮して、ゲーミングPCにするかどうかを決めるといいかと思います。
ゲーミングPCは仕事でも使える?
結論からいえば、ゲーミングPCは仕事でも有効に活用できると思います。
ビジネスノートよりもマルチタスク性能が高いため、例えば、Zoomでミーティング参加しながら仕事の合間にゲームでレベル上げをすることも余裕です!
データを扱う仕事でも、クリエイティブな仕事でも、性能の高さを生かして、思いついた色々なアイデアを実行しやすいのが高性能PCの利点ですね。
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確定申告で事業所得がある人は、ゲーミングPCなどの物品を経費に落とせれば節税につながります。
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どんなゲーミングPCを使うといい?
では実際にどんなゲーミングPCを選ぶといいんでしょうか?
高性能PCの選び方は、用途と予算を中心に、人によってポイントが違ってきます。
普段使いがメインだけど週末はがっつりゲームしたい人と、睡眠時間を削ってでもゲームしたい人では、そもそも求められるスペックが変わるからね。
ゲーミングPCの選び方については別の記事にまとめているので、そちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
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