小型ゲーミングPCは高性能なスペックがあるのに、どこにでも置けるようなサイズ感が魅力です。
ゲーミングPCというとどうしても大型のデスクトップやゴツゴツなゲーミングノートPCに注目されがち。
ですが探し方のポイントを押さえて探してみると、小さくても高性能でコスパに優れた掘り出し物を見つけられます。
この記事では、かれこれ10年以上ゲーミングPCを使ってゲームや仕事をしてきた現役エンジニアの私が、日本の小さい机や狭い部屋でも使えるコンパクトなゲーミングPC選びについて解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
どんなモデルが人気なのか?
G-Tune HL-B
最大手のBTOパソコンメーカー「マウスコンピュータ」のコンパクトなキューブ型のゲーミングPC。スペックは中級者以上におすすめのミドルクラスで、高画質ゲームも結構快適にプレイできる。上部にハンドルが付いていて、デスクトップなのに「持ち運べる」ゲームパソコン。落ち着きのあるマットな外観がおすすめポイント。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-11700 |
メモリ | 16GB(8GB ×2)DDR4 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
電源 | 700W 電源 ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
本体重量 | 約 7.4kg |
本体サイズ | 【ハンドルを含む】 180×405×330(mm) |
保証 | [1年間 標準保証] 初期不良対応1ヵ月+センドバック修理保証 |
税込192,280円~
小型ゲーミングPCの利点・欠点
通常のゲーミングPCは一般のパソコンよりも高性能で拡張性が高いので、ケースも大型になりがちですよね。
ゲームパソコン市場の中でも「小型」ゲーミングPCは異質の存在ですが、まずはメリット・デメリットを知っておきましょう。
小型ゲーミングPCのメリット
- コンパクトだからレイアウトの自由度が上がる!狭い部屋にもOK
- インテリアの一部として活かせる
- 持ち運びできる
小さいミニサイズのパソコンなので、空間のすき間スペースに置いたり、他のモノの上に置いたりすることができ、部屋のレイアウトの自由度が上がります。キューブ型、スリム型、タワー型など形状も様々なので、デザインに合わせて配置できるのも良いところです。
ゲーム部屋でもインテリアにはこだわりたい男子・女子にとっても嬉しいですよね!
また、圧倒的に持ち運びが容易です。
中には取っ手のついたモデルも販売されていて、大会やイベントに持っていくのにも便利です。頻繁な模様替えをする人や、プロスタイルのゲーマーにも嬉しい仕様ですよね。
ちなみに普通のゲーミングPCと小型のサイズはこれくらい違います↓
画像:tsukumo
小型ゲーミングPCのデメリット
- フルタワーと比べたらコスパが悪い(とはいえノートよりはイイ)
- 商品数が少ない
- 熱対策が難しい
- カスタマイズ性が低い
小型ゲーミングPCのデメリットはどんなものでしょうか?
まず、ゲーミングPCはコンパクトになればなるほどコスパが悪化する傾向にあります。
コスパが悪くなる理由は以下のようなものがあります。
- 需要が少ない(需要が少ないと売れないので相対的に在庫コストが上昇→価格上昇)
- 製造コストの上昇(単に大きいほうが作りやすい)
需要が小さいので、販売している製品の種類も当然少なくなります。
そして最大のポイントは、小さめのゲーミングPCは「熱対策」が難しいということ。ケースが小さいため空気の取り込み・排熱といった「エアフロー」の観点では大型モデルにどう頑張っても見劣りします。
熱がうまく制御できなければ十分な性能が発揮できませんし、逆に性能の高いパーツを使うなら高価な排熱構造を採用することになります。そして排熱がちゃんできていないとPCの寿命が縮んでしまう結果に。この「排熱の難しさ」により、ケースの改良などで設計コストが上昇し、価格が高くなってしまうのです…。
熱対策の重要性については別記事で解説しているので、気になる方は読んでみてください↓
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猛暑の2020夏の熱対策に!ゲーミングPCの水冷の必要性とコスパを検討
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では小型ゲーミングPC選びのポイントは?
結論としては「やりたいゲーム」や仕事・用途にあわせたスペックを考えた上で、排熱がしっかり設計されている製品を選ぶとよいでしょう。
なにはともあれ、ミニサイズなゲーミングPCで一番気になるのはサイズですよね。
下で解説している製品では各モデルのサイズ感を記載しているので参考にしてみてくださいね!
キューブ型
その名の通り正六面体に近い形をしているものがキューブ型です。
他の小型PCと比べると種類は豊富で、形もカワイイのが多いのがポイントです!
G-Tune PL-B
CMでもおなじみの大手BTOパソコンメーカー「マウスコンピュータ」のゲーミングPCブランドG-Tune。「PL-B」のスペックは同じサイズの「HL-B」より一段低めでライトゲーマーにもおすすめできる。持ち運びできるハンドルとカッコいい見た目はそのままで、コスパを重視するユーザに推奨したい。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i5-11400 |
メモリ | 8GB DDR4 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 GDDR6版 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
電源 | 500W 電源 ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
本体重量 | 約 7.1kg |
本体サイズ | 【ハンドルを含む】 180×405×330(mm) |
保証 | [1年間 標準保証] 初期不良対応1ヵ月+1年間24時間×365日電話サポート |
税込126,280円~
スリム型
ゲーミングPCではなく一般向けのパソコンではこの形が一番売れている気がします。
会社勤めの方はこのタイプのビジネスPCを使っていることが多いのでは?
mouse SL7-G
ゲーミングPCではないが、マウスコンピュータのスリム型PCを紹介。スペック的には重量級ゲームも標準設定以下なら動作させることができ、軽量なゲームならサクサクプレイできそう。グラボも搭載しているので最近の3Dゲームも描画できるだろう。予算とスペースが制限されているゲーマー向けにぴったりだ。
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-11700F |
メモリ | 8GB DDR4 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
ストレージ | 256GB NVMe SSD |
電源 | 400W 電源 ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
本体重量 | 約6.7kg |
本体サイズ | 約 100×390×365 (mm)(突起部含む) |
保証 | 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート |
131,780円~(税込)
MSI Trident X 11TE-1830JP
海外ゲーミングノートで人気なMSIだが、スリム型ゲーミングPCも出している。スペックはかなりハイエンドなモデル。サイドパネルと多色LEDによるライティングが美しい。3スペースに分離された冷却効率の高いチャンバー構造もポイントだ。ただし正直コスパはいまいちだと思う。ブランドとデザインのプレミアムを超えるだけの価値を感じるヘビーゲーマにおすすめ。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-11700K |
メモリ | 32GB DDR4 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3080 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
電源 | 850W 80PLUS GOLD認証 |
本体重量 | 約6.7kg |
梱包サイズ(W×D×H) | 548 × 284 × 524 (mm) |
保証 | 2年間無償保証 (センドバック方式) |
¥298,000~(税込)
超ミニタワー型
通常のフルタワー、ミドルタワーのゲーミングPCより一回りコンパクトなタイプです。
小型なことは変わらないですが、内部のエアフローが確保しやすく、排熱が効率よくできるモデルが多くなります。コスパも他のミニ型と比べると優れている場合が多いですね。
LEVEL-M056-117-RBX
国内製造で有名なiiyamaブランドのゲーミングPC「LEVEL∞」シリーズから、ミニタワータイプのMモデル。スペックはミドルレンジの標準的な構成となっており、だいたいのゲームはこれで快適にプレイできる。GeForce RTX 3060搭載なので従来のシューティングなら144Hz以上のモニタにも十分対応できるだろう。美麗なレイトレーシング対応ゲームも余裕のスペック。ブラックに赤のラインのフロントパネルがカッコいい(サイトに詳細画像あり)。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテルCore i7-11700 |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR4-2933 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 3060 |
ストレージ | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
電源 | 700W (80PLUS BRONZE) |
本体重量 | - |
本体サイズ | 190×410×356 (mm) (突起物含まず) |
保証 | 1年間無償保証 |
税込179,980円~
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ミニタワーPCのおすすめ30選 スペック表で徹底比較!選び方を現役エンジニアが解説
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ゲーミングノート
「小さいゲーミングPCならノートでいいのでは?」という声も聞こえてきますが、実際そのとおりだと思います…!
最近だとコスパが改善してきているので、安価でも高スペックなゲーミングノートを手に入れられる時代になってきています。
GALLERIA GCL1650TGF
格安モデルといっても10万円前後で第10世代Intel Core i5-10300HとGeForce GTX 1650 Tiを搭載しており、1世代前のミドルクラス並の性能となっている。ほとんどのゲームを快適にプレイできるだろう。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i5-10300H (2.60GHz-4.50GHz/4コア/8スレッド) |
メモリ | 16GB(8GB ×2)DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
モニタ | 15.6インチ、フルHD(1,920×1,080)、ノングレア、リフレッシュレート60Hz |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー (約 6.5時間) |
本体重量 | 約2.1kg |
本体サイズ | 359.8 × 244.3 × 25.8mm |
税込104,980円~
Razer Blade 15
ブランド価値の高く国内外のゲーマーに人気のRazerシリーズから、第10世代Intel Core i7搭載のフラグシップモデル。基本仕様であるベースモデルでも外付けGeForce RTX 3060を搭載しており、最新のレイトレーシング対応ゲームでもデスクトップに近い感覚でプレイできる。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-11800H |
メモリ | 16GB(8GB ×2)DDR4 |
映像 | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
モニタ | 15.6インチ、フルHD(1,920×1,080)、マットスクリーン、リフレッシュレート144Hz |
バッテリー | 65Wh 充電式リチウムイオンポリマーバッテリー |
本体重量 | 2.09Kg |
本体サイズ | 355×235×19.9mm |
税込219,800円~
ちなみに、ゲーミングノートの選び方は別の記事で詳しく解説しています。
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【2020年最新版】ゲーミングノートPCの選び方とおすすめモデル
こんにちは!最近VALOが楽しすぎる元エンジニアの「はーまた」です。 持ち運びができゲームも仕事も一台でできちゃう「ゲーミングノート」PCですが、価格や性能面(コスパ)で何を選んだらいいか悩まれている ...
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追記:小さいゲーミングPCを選ぶのではなく
小型タイプのゲーミングPCではコスパや排熱・寿命などのデメリットが生じます。
もし部屋や机の制約で小さめのパソコンしか置けないというのなら、一度「レイアウト」の方を変えてみるというのも手です。
(謎の声)「狭くてゲーミングPC置けないなら、広くすればいいじゃない」
というわけで、テーブルや机レイアウトを解説した記事を下に貼っておくのでぜひチェックしてみてくださいね↓
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【2020年人気仕様】ゲーミングPCと相性のいい机の選び方。スタンディングやサイドラックを選んで自分だけの空間に
こんにちは!小学生からゲームを愛してやまない、元インフラエンジニアの「はーまた」です。 「テーブル」って昔から使っているものだったり、「置ければ何でもいいや」と軽視されがちですが、ゲーミングPCを使う ...
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