2020年6月2日に正式リリースしたタクティカルFPSゲーム「VALORANT」。
5vs5のチーム制FPSとだけ表現するのは単純すぎるくらい多彩なゲームプレイが可能な、近年まれに見る大型ローンチタイトルです。管理人も執筆現在ドハマリしていて、国内でもかなりプレーヤーが多いといった状況。
今回は撃ち負けないために必要な、ぬるぬる動く144Hzゲーミングモニタでプレイするのに必要なゲーミングPCのスペックについて、現役エンジニアが解説します。
VALORANT向けゲーミングPCの限定セール
VALORANTで144Hzプレイをするためにパソコンを買い換えるなら、まずは限定セールを確認してみるのがおすすめです。
VALORANTで快適にプレイできるIntel Core i5-10400F、GeForce GTX 1660 SUPER搭載のモデルが11万円台から購入できるなど、かなりコストパフォーマンスが高く、おすすめしています。フロンティアのセール製品の中でも特にお得なモデル、セールで購入するメリット・デメリットは下記の記事で解説しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
台数限定セールで最もお得なゲーミングPCを選ぶ
VALORANT公式推奨スペック
公式が推奨しているPCスペックは次の通り。
推奨スペック | |
CPU | Intel i3-4150 |
OS | Windows 10(64ビット) |
メモリ | 4GB |
グラフィック | GeForce GT 730 VRAM:1GB |
記憶領域 | 4GB |
ソース:公式「技術情報とガイド」
公式スペックを見るだけだと、グラボ非搭載でも動作可能ですね。3世代以上前の古いPCでも問題なく動作しそうです。とても軽いゲームに仕上がっているのが分かります。
普通にプレイするだけなら、無理に新しいゲーミングPCを購入する必要はないかもしれません。
VALORANTを144Hzでプレイするおすすめ構成
とはいえ、上記の推奨構成は最低限動作するのに必要なもの。
ある程度フレームレート(fps)が出ないと、撃ち負ける原因になります。実力があるのに、システム面で負けるのは悔しいですよね。
144Hzモニタでぬるぬるゲーム画面を動かし高fpsでプレイには、もう少しスペックに余裕のあるゲーミングPCを使った方がいいのは確かです。
CPU
管理人おすすめは Intel Core i5以上のCPU搭載のゲーミングPCです。現在流通しているCore i5では、定番なのは Core i5-10400、i5-11400とか。Core i7 だと Core i7-11700、Core i7-11700Kが人気です。
ゲームではGPU(グラフィックス)だけでなく、CPUも重要なパーツです。とはいえ VALORANTは軽いゲームなので、無理に Core i9、Ryzen 9 などのハイエンドクラスのCPUを導入する必要は全くありません。構成によっては Core i5 でも安定して140fps以上が出せるでしょう。
GPU
できれば GeForce GTX 1660 以上のグラボは載せたいところ。最低限GTX1650を載せていれば144Hzに十分対応できます。
GPUは描画性能に一番インパクトのあるパーツです。なので、150fps以上を安定的に出力するには上記のGPUが最低ラインになると考えたほうがいいでしょう。余裕があったら、RTX 3060 や RTX 3060 Ti 搭載マシンを選んでおけば、他の重量級ゲームにも対応できます。
メモリ
PC立ち上げからVALORANTだけ動かすなら、最低スペックの4Gでも足ります。ただし、快適にプレイするためには、最低8GBくらいは搭載しておきたいところ。
他のゲームもプレイする予定なら16GB〜以上あると安心感があります(これで載せすぎということはありません)。
ゲーミングPCで出る実際のfps
実際にVALORANTをプレイしてみてFPSを測定してみました。
検証機のスペック↓
スペック | |
CPU | Intel Core i7-9800X |
GPU | GeForce GTX 1660Ti |
OS | Windows 10 |
メモリ | 32GB |
グラフィック品質の最低設定↓
fpsの比較 最低vs最高設定
マップは射撃場(トレーニングマップ)。表示されるオブジェクトによってfpsは変化しますが、どの視点・動作でも同じくらいのfpsが出ているようなので簡単な比較に留めます。
最低設定
常時400〜500出ている感じ。
最高設定
60〜70が安定的に出てる。練習場だけじゃなく、マッチでも安定的。
描画の比較 最低vs最高設定
最高設定では植物のディテールが増えていたり、壁・柱の模様が追加されているように見えます。プレイヤーの好みになりますが、実際のプレイでは最低設定で問題ないように思います。
ゲーミングPCのおすすめ構成
144Hzのモニタ性能を十分に活かし、VALORANTで高いフレームレートを出すには、それなりに性能のあるゲーミングPCを導入する必要があります。
上で解説した条件を満たすゲーミングPCを一覧にしました。これらはITエンジニアの筆者が、自信をもっておすすめするPCです。特に、セール品などを毎週確認して、価格のお買い得さ(コストパフォーマンス)にこだわっているので、資金の少ない学生ゲーマーや若手社会人にもおすすめ!
ゲーミングPCはセール中に買おう
老舗BTOパソコンのメーカー「フロンティア」では、月替り・週替りでセールを開催しており、かなりお得なモデルが販売されていることもあります。最新Intel Core i7-13700Kをはじめ、VALORANTに最適なIntel Core i5-12400、GeForce RTX 3060搭載モデルなどが13万円代から購入できたりもするので、非常にコストパフォーマンスが高く、通常販売されているモデルよりも数万円安く買えるモデルもあります。実際に、現状VALORANT推奨モデルを最も安く買えるブランドの一つとなっており、しかも台数限定ということもあり、まずはこちらのセールを確認してみるのがおすすめです。
VALORANT、APEX、Fortniteが遊べる入門構成:FRONTIER GAシリーズ・限定セールモデル
ポイント
老舗BTOパソコンメーカー・FRONTIER(フロンティア)のゲーミングPC。GeForce RTX 3060、Core i5 搭載と、VALORANTなどの軽めのFPSゲームなら基本設定でも120 fps以上をキープしながらプレイできるスペックです。コストパフォーマンスが高いフロンティアですが、本モデルは期間限定のセールモデルのため、さらにお得になっています。入門者~中級者ゲーマーで15万円未満の予算なら最もコストパフォーマンスが高い一台といえます。一方、重ためのバトロワやFPS、RPGでは、設定によってはラグやfpsの低下が気になるかもしれません。メモリは16GBと余裕のある構成で、ストレージは主流の512GBのSSD。カスタマイズしなくても十分に活躍するマシンです。600W 80PLUS BRONZE認証電源を搭載しており、ケースはスペースが確保されているミドルタワータイプ。拡張性も確保されているので、将来グラボやSSDを換装するのも可能です。
モデル名 | FRGXB660/Q6/NTK |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i5-13400F |
CPUクーラー | 空冷(サイドフロー) |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
グラフィックス | GeForce RTX 3060 |
ストレージ | 512GB M.2 NVMe |
電源 | 600W ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
ネットワーク | 有線LAN(2.5G Base-T対応) |
保証 | 1年間センドバック保証 |
132,800円~(税込)
どんなシーンでも安定して120fpsを維持したい:LEVEL-M76M-137F-RLX
ポイント
大手BTOパソコンメーカーのパソコン工房から、期間限定キャンペーン対象となっているゲーミングPCです。レイトレーシング機能、AI機能が強化されているGeForce RTX 4060を搭載し、CPUは第13世代 Intel Core i7 を採用。最新世代におけるミドルレンジクラスの性能があり、ほとんどのFPSタイトルが快適にプレイできます。このスペックで20万円未満なので、コストパフォーマンスも抜群に高いモデルです。FPSゲームではシーンの切替やエフェクトが多用されている場面にはfpsが下がる傾向がありますが、このモデルなら定番のFPSタイトルでは安定した最小ラグ・最小処理落ち環境を作れます。VALORANTで安定して140fpsを維持したい初級者以上のゲーマーにオススメのモデルです。
モデル名 | LEVEL-M76M-137F-RLX |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Core i7-13700F |
CPUクーラー | 空冷(トップフロー) |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
グラフィックス | GeForce RTX 4060 |
ストレージ | 500GB M.2 NVMe |
電源 | 700W ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
ネットワーク | 有線LAN(1G Base-T対応)オプションで無線搭載可能 |
保証 | 1年間無料保証/24時間対応サポートセンター |
その他 | ミニタワー / microATX |
187,800円~(税込)
VALORANT以外のゲームもたくさん遊べる:LEVEL-R77A-LC137KF-UL3X
ポイント
こちらもパソコン工房の限定ゲーミングPCモデル。RGB-LEDでライティングデザインされたゲーミングらしいPCケースに、最新のハイエンドGPU・GeForce RTXシリーズを搭載。CPUにも最新世代のオーバークロック対応モデルの Core i7 を採用しているので、VALORANTはもちろん、重たいシューティングも快適にプレイ可能です。ハイエンド機なので、少々値が張りますが、手数料無料で分割払いできるパソコン工房のLEVEL8モデルなので、購入しやすいのもポイント。ゲーミングPCらしいハイスペックと光るPC筐体を手に入れたい中級者以上のゲーマーにオススメのモデルです。
モデル名 | LEVEL-R77A-LC137KF-UL3X |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i7-13700KF |
メモリ | 16GB (8GB x2) DDR5-4800 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti |
ストレージ | 1TB SSD(NVMe) |
電源 | 800W ( 80PLUS(R) GOLD ) |
大きさ | 幅 19cm × 高さ 35.6cm × 奥行 41cm |
ネットワーク | IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5 |
保証 | 1年間無償修理 |
332,800円~(税込)
VALORANTとは?RiotGames初のFPSに全世界が期待!
「VALORANT」は5vs5のタクティカルFPSにヒーロー要素を混ぜた新作ゲーム。
エージェントと呼ばれるキャラごとに特徴的なスキルがあり、通常のシューティング(いわゆるAIM競技)と組み合わせて、多彩な戦術を組み立てることができます。その上、武器によってはワンショットでキルできるシビアさもあり、競技性の高いゲームともいえます。
基本的にはCS:GOなどの人気FPSと同じく、拠点を爆破するのとそれを防御するルールです。チームは攻撃側と防御側に分かれ、1チーム5人で、強い連携が求められるのも他のタクティカルFPSと同じですね。
13ラウンド先取制で、1ラウンド100秒なので、1プレイごとの待ち時間は長くはないです。どんどんラウンドが進行していくので、メンタルの切り替えも早くできているような気がします。ここはPUBGなどのバトルロイヤルFPSとの違いです。
また、CSGOと同じく、ラウンドごとの武器購入システムがあります。1ラウンドごとにお金を消費して武器を購入できるもので、ここにも戦略性があって楽しいです。1ラウンド目はお金がないため必然的にハンドガンで戦うことになる「ハンドガンラウンド」なんですが、これはこれで独特の魅力があるように思います。
VALORANTが要求するPCスペック
VALORANTを高fpsでプレイするのに要求されるスペックは基本的に高くありません。
管理人のゲーミングPCも1世代古いものですが、結構ぬるぬる動いていてスペックで負けている気はしません。最近売られている低スペックのマシンでも、ある程度は問題なくプレイできるでしょう。
ですがゲーミングモニタなどの144Hzでのプレイとなると、より高スペックのゲーミングPCが要求されるのは他のFPSと変わりません。
プロなどはもちろん高スペックのゲーミングPCで練習してますし、PC性能で打ち負けたくない上級者もハイエンドのGPUやCPUに投資しています。よりシビアな戦いに参加したいのなら、よりハイスペックのゲーミングPCに投資するのもアリだと思います(他のゲームもやるなら尚更コスパいいと思います!)