ゲーミングPCは高いグラフィックス性能のあるパソコンですが、一般のパソコンと比べると値段が高いものが多いです。PC初心者や学生にとっては、なかなか手の出しにくい代物ですよね。
ですが、ゲームなどに十分な性能がありながら、格安で購入できるエントリーモデルなら、手が届きやすいのではないでしょうか?
この記事では、現役エンジニアでPC自作歴も長い筆者が、エントリーモデルの格安PCの選び方、コスパの高いおすすめモデルを解説しています。ゲーマーにとって最重要ともいえる、必要スペックも合わせて解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- エントリーモデルPCの選び方/お得な買い方
- スペックの選び方(CPU、メモリ、グラフィックス)
- エントリーモデルのおすすめモデル徹底比較
エントリーモデルの格安ゲーミングPC販売状況
BTOメーカー | おすすめ格安PC | ゲーミング 最低価格帯 |
特徴 | セール情報 |
---|---|---|---|---|
パソコン工房 | STYLE-M0P5-R45-RJX(Ryzen 5 4500/GeForce GTX 1660 SUPER)128,800円~ | 108,700円〜 | 品揃えが豊富。Ryzen 4000番台の 格安ゲーミングPCが選択肢 |
秋の大感謝祭セール |
マウスコンピューター | mouse DT5-G(Core i5-11400F/GeForce GTX 1650)119,900円~ | 119,800円〜 | 最安値でも約12万円から。 アウトレット品が狙い目 |
ハロウィンセール |
FRONTIER | FRGXB560/M805/NTK(Core i5-10400F/GeForce GTX 1660 SUPER)119,800円〜 | 99,800円〜 | セール品で格安ゲーミングPCが 常に1〜2モデル販売中 |
秋の感謝セール |
Lenovo | Legion 550Pi(Intel Core i7-10750H/GeForce GTX 1660 Ti)129,690円〜 | 89,980円〜 | エントリークラスは ゲーミングノートが中心 |
ハロウィンセール |
ドスパラ | Magnate MH(Core i5-12400/GeForce GTX 1650)134,979円〜 | 99,980円〜 | GTX 1660 SUPER搭載でも 割と安く入手可能 |
- |
TSUKUMO | - | 119,000円〜 | エントリークラスの ゲーミングPCは割高 |
第13世代インテル Core プロセッサー・ファミリー 発売記念 |
SEVEN(セブン) | - | 119.800円〜 | GTX 16シリーズ搭載のPCは 在庫無し。RTX 30シリーズは激安 |
開催中セール・特価品 |
HP | - | 144,800円〜 | 格安PCの取り扱いは無し。 ゲーミングノートが中心 |
- |
格安のゲーミングPCを販売しているBTOブランドは少ないです。そして、ゲーミングに十分なGPUを搭載するPCも種類は少なく、見つけるのも大変な状況となっています。
ゲーミングPCとは?
ゲーミングPCは一般的なビジネスパソコンよりも高性能なパソコンのこと。
特にゲーミングPCはグラフィックスの能力が高いパソコンが多く、ゲームはもちろんですが、動画編集・画像編集などとも相性が良いです。
ゲーミングPCのメリット・デメリットを整理してみましょう。
メリット
- 性能(特にグラフィックス能力)が高め
- カッコいいデザインのPCが多い
- 冷却性能が高く、長持ちしやすい
- 性能のカスタマイズが自由(BTO)
デメリット
- 一般的なビジネスパソコンより高額
- スペックの選び方が難しい
ゲーミングPCは、グラフィックス性能が高いだけでなく、外見もカッコいいPCケースを使っていることが特徴。さらに、大きめのPCケースを採用していたり、性能の高いファンなど、熱くなりがちなPC内部の冷却能力が高いものが多いです。
一方、通常のPCと比べゲーミングPCは性能の高いパーツを使用しているため、価格は高めです。また、グラフィックスの選択肢も多くあるため、PC選びは難しめです。
ゲーミングPCはエントリーモデルがある?
価格が高めなゲーミングPCですが、価格の安いエントリーモデルを選ぶこともできます。
エントリーモデル(エントリークラス)は、その名の通り「入門レベル」なスペックのゲーミングPCで、全体的にスペックは控えめ。ですが、ライトゲーマーが使う分には十分な性能のPCもあります。重要なのは、ゲームなどの使用目的によって必要な条件を満たすモデルを選ぶことです。どんな選び方をしたらいいのか、初心者でも最低限必要なスペックは後ほど解説していきます。
ゲーミングPCのエントリーモデルは、パソコンを初めて購入する人や、ライトゲーマー、もしくは購入資金が少なめの学生などに向いています。
エントリーモデルなゲーミングPCを使っていくうちに、不満な点にも気付いていくと思います。次に購入するパソコンで、よりスペックの高いPCを選ぶ際の参考にもなるでしょう。
エントリーモデルな格安ゲーミングPCの探し方
セール品、キャンペーン中のショップから探そう
エントリーモデルの中でも本当にコストパフォーマンスの良いゲーミングPCを探すなら、各ショップで開催されるセール、キャンペーンで販売されてるものから選ぶのがおすすめです。
セール中であれば、通常価格から数万円ほど安く販売されることも多く、エントリーモデルなら10万円未満の商品も探しやすくなります。
エントリーモデルのゲーミングPCでは、セールで激安モデルが販売されていることがあるのはFRONTIERの週替りセール。数台限定で販売され、即日売り切れることも多いです。その他では、マウスコンピューターの特売セール、パソコン工房の大特価キャンペーンで販売される格安PCも狙い目です。
中古のPCは推奨できない
エントリーモデルを考えるとき、格安PCと並んで検討されるのは中古のゲーミングパソコン。中古なので、同じスペックの新品PCよりは安いですが、筆者はあまりおすすめしていません。
なぜかというと、大きな理由として以下のような事があります。
- 使用スタイルによって品質にムラがある
- メーカー保証、販売店保証が付かない
すでに何年か使用されてる分、もちろん寿命は短くなっていますし、前使用者の生活スタイルによっては極端に壊れやすくなっている可能性すらあります。たとえば、高温で湿度の高い室内で使われていた場合や、近くでタバコを吸っていたり、ホコリの多い環境だったりすると、部品にダメージが残ります。そんな中古ゲーミングPCだと、数年使う前に故障してしまうこともあるでしょう。
さらに、中古の場合、メーカー保証、販売店保証が使えない場合がほとんど。万が一、すぐに故障しても、泣き寝入りするしかないこともあるので、よく考えてから購入することを検討しましょう。
ゲーミングノートでもエントリーモデルがある
結論としては、エントリーモデルのゲーミングPCなら、デスクトップ型の方がコストパフォーマンスが優れています。ただし、最近では格安タイプのゲーミングノートも種類が増えてきており、おすすめできるモデルも出てきました。Intel Core i3-12100、Core i5-12400などの優秀なCPUの登場で、性能が十分高くても価格が抑えられているからです。
本記事の後半でエントリーモデルのゲーミングノートも紹介しているので、参考にしてみてください。
エントリーモデルなゲーミングPCのスペック
エントリーモデルのゲーミングPCは価格が安いかわりに、性能が抑えられています。
なので、ゲームをプレイするのに必要最低限のスペックを理解しておく必要があります。
あまりに低スペックのパソコンだと、まともにゲームが動かなかったり、不安定になる原因に…。
以下では、各パーツごとに、最低限のスペックについて解説し、おすすめのパーツ構成を紹介していきます。
CPUの見方
CPUとは、パソコンの処理や演算を行うための基本的なパーツです。なので、パソコン全体の処理能力はCPUによって大きく変わります。
CPUは高価なパーツなので、使っているCPUによってゲーミングPCの価格も大きく変わってきます。
エントリーモデルのゲーミングPCでも、最低限のCPUは以下のラインになると考えます。もちろん、やりたいゲームによりこれよりも高いスペックが必要になることも。
- Intel Core i5-10400
- Intel Core i5-11400
- AMD Ryzen 5 3500X
- AMD Ryzen 5 3600
メモリの見方
メモリは一時的に情報を蓄えておくための場所です。
メモリの容量が多ければ多いほど、同時に作業できることが増えます。なので、いくつかのソフトを同時に起動したり、Webサイトを並列して開いたりなどが快適にできるようになります。
パソコンを動かすには最低でも4GB程度のメモリが必要ですが、3Dゲームをプレイする場合は8GB以上が最低でも必要になります。エントリーモデルのゲーミングPCだとしても、少なくとも8GB以上を基準に選ぶとよいでしょう。
グラフィックスの見方
グラフィックス、またはグラフィックスボード(カード)は映像を描画するための演算をするチップを持つパーツです。グラフィックスの性能を上げることで、3Dゲームなどを快適にプレイできるようになります。
グラフィックスをより高いスペックのものにすると、より高い画質で、高いフレームレートの出力が可能になります。フレームレートとは、1秒間に描画できる画像の数のことなので、高フレームレートになるとなめらかに(チラツキの少ない)動画を映し出すことが可能。
APEXやフォートナイト、VALORANTなどの人気ゲームを快適にプレイするには、最低でもGTX 1650の搭載がオススメ。エントリーモデルのゲーミングPCを選ぶときにも、このレンジを参考にするといいでしょう。
最低でも…
- GeForce GTX 1050 Ti
- GeForce GTX 1650
- GeForce GTX 1660
- GeForce GTX 1660 SUPER(おすすめ!)
おすすめのエントリーモデル格安ゲーミングPC一覧
ここでは、エントリーモデルのゲーミングPCから、おすすめのPCを厳選して紹介しています。
これらから気に入ったのを購入してもいいですし、スペックを参考にして似ているPCでもOKです。コストパフォーマンスが優秀な商品をピックアップしているので、価格帯も参考にしてみてください。
Frontier FRGXB560/M805/NTK
ポイント
モデル名 | FRGXB560/M805/NTK |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i5-10400F |
CPUクーラー | 空冷(サイドフロー) |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
グラフィックス | GeForce GTX 1660 SUPER |
ストレージ | 500GB M.2 NVMe |
電源 | 600W ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
ネットワーク | 有線LAN(1G Base-T対応) |
保証 | 1年間センドバック保証 |
119,800円~(税込)
パソコン工房 STYLE-M0P5-R45-RJX
ポイント
モデル名 | STYLE-M0P5-R45-RJX |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Ryzen 5 4500 |
CPUクーラー | 空冷(トップフロー) |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
グラフィックス | GeForce GTX 1660 SUPER |
ストレージ | 500GB M.2 NVMe |
電源 | 500W ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
ネットワーク | 有線LAN(1G Base-T対応) |
保証 | 1年間センドバック保証 |
128,800 円~(税込)
mouse DT5-G
ポイント
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-11400F プロセッサー |
メモリ | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
グラフィックス | GeForce GTX 1650 |
ストレージ | 512GB (NVMe) |
電源 | 500W ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
光学ドライブ | 非搭載(オプションで追加可能) |
保証 | 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート |
その他 | インテル Wi-Fi 6 AX200(最大2.4Gbps対応 / IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 |
119,900円~(税込)
G-Tune PG-I5G60
ポイント
モデル名 | G-Tune PG-I5G60 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
グラフィックス | GeForce RTX 4060 |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
電源 | 500W ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
ネットワーク | Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵 |
本体重量 | 約7.2kg |
保証 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
199,800円~(税込)
Lenovo Legion 550Pi
ポイント
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Core i7-10750H |
メモリ | 8GB DDR4 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
モニタ | 15.6インチIPS液晶、フルHD (1,920×1,080)、ノングレア、60Hz |
バッテリー | 4セル リチウムイオンポリマーバッテリー (約 10.8時間) |
その他 | Wi-Fi 6対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) |
本体重量 | 約 2.3kg |
本体サイズ | 約 363.1x259.6x23.6mm |
129,690円~(税込)
ゲーミングPCのエントリーモデルを買う!まとめ
今回はエントリーモデルのゲーミングPCについて、現役エンジニアの視点から、最低限必要なスペックとオススメの製品を解説しました。
エントリーモデルは確かに手の届きやすいPCですが、性能が極端に悪いパソコンも少なくありません。今回解説したスペックの選び方について知識をもっておくことで、間違った買い物をするのを防ぐのが何よりも大事です。エントリーモデルとはいえ、決して安い買い物ではないですから・・・。
人気の観点から、全体的にエントリーモデルは数が少ないです。そのため、実際に購入する商品を選ぶときには、上記の厳選した商品か、他のメーカーでこれらのスペックと似た商品から選ぶのがオススメです。そうすれば、大きく外してしまうのは避けられるはずです。