今回は現役エンジニアの立場から、STYLE-R069-124-NAXの良し悪しについて解説し、使用用途ごとに、買いか見送りかを判断しています。メリットだけでなく、不安な点も分析しているので、購入前の参考にしてみてくださいね。
- STYLE-R069-124-NAX シリーズでゲームはプレイできる?
- STYLE-R069-124-NAX シリーズでプログラミングはできる?
- STYLE-R069-124-NAX シリーズはビジネス用途に向いている?
- STYLE-R069-124-NAX シリーズと他の人気PCとの比較
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STYLE-R069-124-NAX シリーズの基本スペック
モデル名 | STYLE-R069-124-NAX |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-12400 |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR4-3200 DIMM (PC4-25600) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB GDDR6 |
SSD | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
HDD | なし |
電源 | 700W 80PLUS BRONZE |
保証 | 1年間無料保証 |
価格 | 159,800円〜 |
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総合評価(使用用途別)
まずはSTYLE-R069-124-NAXの総合評価です!
下の表は、星が多いほど動作が快適なことを表しています。
ゲーム(美麗3D) | ☆ |
---|---|
ゲーム(重量FPS) | ☆☆ |
ゲーム(軽量FPS) | ☆☆☆ |
ゲーム(2D・レトロ) | ☆☆☆☆☆ |
動画・画像編集 | ☆☆ |
プログラミング | ☆☆☆ |
データ分析・AI | ☆☆☆ |
事務処理(Excel・Word等) | ☆☆☆☆☆ |
STYLE-R069-124-NAXのレビュー結論
パソコン工房製のSTYLE-R069-124-NAXは、Intel Core i5-12400とNVIDIA GeForce RTX 3050を搭載した、全体的にローエンドなスペックのPCです。
重たい3Dゲームなど、ハイパフォーマンスが必要となるゲームにはおすすめできませんが、軽めのFPSゲームやシューティング、シミュレーションなどの低負荷タイトルなら快適にプレイできるため、ライトゲーマー向けといえます。プログラミングなどのCPU処理性能を重視した作業や、画像編集などの物理的に高い性能を必要としない作業なら、十分使用可能です。
価格面では、コストパフォーマンスの面で高く評価できる製品と言えます。予算が限られているときにはおすすめできるモデルですね。一方、ミニタワータイプのM-Classなら、さらに数万円安くなっている場合があり、ケースにこだわりがなければチェックしてみましょう。
STYLE-R069-124-NAX シリーズの性能スコア比較
Intel Core i5-12400 CPUスコア
Intel Core i5-12400を搭載したパソコン工房「STYLE-R069-124-NAX」。このCPUは6コア12スレッドを搭載しており、定格2.5GHzで動作し、TDP 65.0W。ゲーミング性能は十分に高いです。定価は2万円台であり、同世代・類似スペックのRyzenと比べて圧倒的に安いものとなっており、高いコストパフォーマンスを誇っています。
また発熱が少なく、低電圧で動作させる分には冷却性能を気にしなくても効果的に利用することが可能です。しかし内蔵GPUは備わっておらず、外部グラフィックカードが必要です。加えて、オーバークロック不可なのもデメリットのひとつ。
ゲームやクリエイター作業、動画編集などに最適な性能を誇っているため、コストパフォーマンスの高いPCを求める方にオススメできるCPUです。
NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB GDDR6 GPUスコア
パソコン工房 STYLE-R069-124-NAXは、NVIDIA GeForce RTX 3050を搭載したグラフィックカードです。CUDA 2560コア、VRAM 8.0GB、VRAM帯域幅 224.0GB/s、TDP 130.0W、定格1550GHzで動作します。2Dゲーム、軽い3Dゲーム程度なら十分快適にプレイできる性能なので、ライトゲーマー向けに最適なグラフィックカードと言えるでしょう。ただし、高性能な並列処理パフォーマンスが求められる動画編集やライブ配信は難しいので、そうした用途ではより上位のグラボを必要とします。
STYLE-R069-124-NAX シリーズのメリット・デメリット分析
ケースの特徴
スタイリッシュなSTYLEシリーズの中でも入門クラスに位置
本モデルの属するシリーズ「STYLE∞ (スタイル インフィニティ) R-Class」は、高い冷却性能と最大限の拡張性を実現したミドルタワーケースを採用しているため、組み合わせによりハイパフォーマンスなBTOパソコンを作れます。
さらにデザインも保守的で、どのようなインテリアにも馴染むのもメリットでしょう。光沢のあるフロントパネルは高級感を感じさせます。
とはいえ、インターフェースという観点では、このSTYLEシリーズはデメリットが多いです。特にフロントインターフェースにオーディオのIn/Outが無いため、リア(後ろ側)のインプットを使うしかありません。ヘッドホンを前面パネルで抜き差ししたいゲーマーにとって不便かもしれません。
以上から、STYLE-R069-124-NAXのメリット、デメリットをまとめてみます。
メリット
- スタイリッシュなPCケースデザイン
- 必要十分な冷却性能あり
デメリット
- オーディオ出力など、インターフェースが貧弱
ゲーム性能の分析
Intel Core i5-12400とNVIDIA GeForce RTX 3050 8GBを搭載したSTYLE-R069-124-NAXは軽いゲームは問題なくプレイできますが、重たい3DゲームやVR、ゲーム実況配信などを行うことは難しいと思います。
GeForce RTX 3050はレイトレーシングやAI機能などが利用できますが、全体的なレンダリング性能はあくまで前世代のGTX 1660 SUPERと大差なく、重量級の3Dゲームを日常的にプレイするのにはストレスがあるでしょう。
ポイント
ゲーム(美麗3D最高設定) | プレイ自体は可能。フルHD環境でグラフィックス低設定のプレイが前提 |
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ゲーム(重量級FPS) | 普通未満設定でのプレイは可能。高設定・高フレームレートは期待✕ |
ゲーム(軽量FPS・2D) | 問題なくプレイOK。軽量なシューティングゲームは高リフレッシュレートモニタの相性も可 |
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動画・画像編集における性能
STYLE-R069-124-NAXは、Intel Core i5-12400とNVIDIA GeForce RTX 3050 8GB GDDR6を搭載したミドルレンジのPCです。YouTube向け動画編集などのクリエイター向け性能は低くなっていますが、より低負荷のクリエイティブ作業なら、むしろコストパフォーマンスの面から高い評価をしています。
このPCは初心者から中級者、上級者までを対象にしており、3DCG制作やアニメーション制作などの制作物には不向きですが、イラスト制作、画像編集などの軽量な使用目的に最適です。
ポイント
低負荷の画像編集、イラスト制作用に最適。軽い動画編集なら可能だが、日常的な業務には不向き。
プログラミングにおける性能
STYLE-R069-124-NAXは、Intel Core i5-12400を搭載しており、プログラミング性能は中程度です。
16GBのメモリを搭載しているため、そのままの構成でもWEBプログラミングやアプリ開発などの基本的な開発が十分に可能です。機械学習やブロックチェーン開発についても、効率は劣りますが、時間をかければ可能です。コンテナ開発環境の構築には、メモリの増設などのアップグレードが必要でしょう。
PCモデルとしてはローエンドのGPUを搭載しているため、開発作業で使用するなら全体的にコストパフォーマンスが高く、安価な投資で強力なパフォーマンスを要求されるアプリケーションの開発に最適と言えます。
ポイント
プログラミングの性能は中程度。入門者の学習用にも最適な価格帯で、コスパは高い。
データ分析・AI開発における性能
STYLE-R069-124-NAXは、Intel Core i5-12400とNVIDIA GeForce RTX 3050 8GB GDDR6を搭載した、中程度のパフォーマンスを提供するBTO PCです。
小規模なデータセットの処理に十分なパフォーマンスが得られます。一方、CPU性能、GPU性能ともに並列処理能力は高くなく、大規模なデータセットの処理には高いパフォーマンスは期待できないでしょう。
PC全体としてはコストパフォーマンスが高いため、データ加工や可視化ツールの使用を中心とする小規模のデータ分析なら、価格と性能バランスが良い製品と言えます。
ポイント
データ分析用途にも使用可能。小規模〜中規模なデータセットの学習にもおすすめ。
事務処理における性能
このパソコンは、事務処理性能も高いIntel Core i5-12400を搭載しており、快適なOfficeソフトやBIツールなどの作業を行うことが可能です。16GBのメモリも必要十分です。
特にオフィスで事務作業だけを行う場合は、GPUのGeForce RTX 3050はオーバースペックなスペックであるため、快適に作業を行える反面、少々割高感があります。
ポイント
快適にビジネスツールを使用可能。GPUの搭載は少々オーバースペック感があり、より安いモデルを選んでも可。
STYLE-R069-124-NAX と似ているPCの比較
メーカー | パソコン工房 | フロンティア |
---|---|---|
モデル名 | STYLE-R069-124-NAX | FRGHZ690/A |
OS | Windows 10 Home 64ビット | Windows 11 Home 64bit版 |
CPU | Intel Core i5-12400 | Intel Core i5-12400F |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR4-3200 DIMM | 16GB (8GB x2) DDR5-4800 SDRAM DIMM |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB GDDR6 | NVIDIA GeForce RTX 3050 |
SSD | 500GB NVMe対応 M.2 SSD | 512GB NVMe対応 M.2 SSD |
HDD | なし | なし |
電源 | 700W 80PLUS BRONZE | 1200W 80PLUS PLATINUM |
保証 | 1年無料保証 | 1年間センドバック保証 |
価格 | 159,800円〜 | 189,800円~ |
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STYLE-R069-124-NAX シリーズ外観レビュー
前側面(左)
PCケースはスタイリッシュなブラックで、余分な装飾のないシンプルさが特徴。
前面(フロントパネル)
フロントパネルは光沢感のある素材で作られているため、高級感がありますね。
前側面(右)
後面(リア)
側面(サイドパネル)
サイドパネルの給気口は2箇所で、片側のみ。
側面(サイドパネル)
フロントインターフェース
フロントパネルには電源ボタンの他、電源・HDDランプ、USB2.0のOutputあり。残念ながら、オーディオの出力はありません。
総合的な判断(STYLE-R069-124-NAX シリーズ購入に迷っていたら読む)
パソコン工房「STYLE-R069-124-NAX」は非常にコストパフォーマンスに優れている、ライトゲーマー向けのBTOパソコンです。
搭載GPUのGeForce RTX 3050はローエンドで、重たいゲームのプレイには向いていませんが、ほとんどの軽量ゲームを快適にプレイできるだけの性能を持ちます。ゲーム用のパソコンとして見るなら、類似スペックのゲーミングPCと比べて割安感が強く、コスパの高いパソコン工房らしいモデルに仕上がっているといえます。
一方、動画編集などのクリエイター用としては積極的にはおすすめできないでしょう。モデリングやレンダリングの処理を多くする作業では、CPU性能・GPU性能ともに、不足感があります。とはいえ、写真加工やイラスト制作などの作業用としてなら、性能的にもコスパ的にも高く評価しています。
また、ケースにこだわりがなければ、ミニタワータイプのM-Classはさらに数万円安くなっている場合があります。予算がある人はこちらもチェックしてみるのをおすすめします。
モデル名 | STYLE-R069-124-NAX |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-12400 |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR4-3200 DIMM |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 |
SSD | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
HDD | なし |
電源 | 700W 80PLUS BRONZE |
保証 | 1年無料保証 |
価格 | 159,800円〜 |