ゲーミングPCを購入したい人の多くは10万円~15万円の範囲で探していることが多く、とても人気のある価格帯です。結論からいえば、この価格帯のゲーミングPCは上級者ゲーマーにとってはいまひとつな性能ですが、初心者~中級者のフルHDでプレイするゲーマーには十分な性能とコストパフォーマンスがあります。
この記事では、税込10万円~15万円で買える最新のゲーミングPCの実情を、現役エンジニアの視点から解説しています。
「ゲームに耐えるスペックなのか」「コストパフォーマンスは問題ないか」総合的に検討し、初心者でもしっかり理解できるように紹介しています。
迷ったときのおすすめパソコンも、スペック表でかんたんに比較できるように紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
- スペックの選び方 (CPU, グラフィックス)
- スペック徹底比較表
- おすすめパソコン3選
10万円から15万円までのゲーミングPC例
10万円から15万円までのゲーミングPCの実情
最も人気がある価格帯!初めてのPC購入でも安心感
10万円~15万円の価格帯は、ゲーミングPCを探す人にとって選びやすく、最も人気の高い価格帯のひとつとなっています。そのため取り扱い品数が多く、実際かなり売れています。
手が届きやすい低価格モデルだとどうしてもスペックの選択肢が狭くなってしまいますが、最近のゲーミングPCは低価格化・高性能化によって10万円~15万円でもそれなりに優れた性能を発揮するようになりました。予算が少なめの人でも手が届きやすいのは嬉しいところ。初めてのゲーミングPC、高性能PCの購入にもオススメの価格帯です。
中程度クラスまでのゲーミング性能は十分
実際、10万円以下のモデルだとゲーミングの性能不足が多いです。
ところがこの10万円~15万円の価格帯になると、それなりのグラフィックス性能・ゲーミング性能を発揮するモデルが登場してきます。多くのモデルではグラフィックスにGeForce GTX 1660やGTX 1660 SUPERを採用していて、ローエンド~ミドルレンジに位置するグラフィックス性能があります。そこそこに重たいゲームも標準設定でプレイ可能な頼れるグラボ構成ですね。さらにセール時には、GeForce RTX 3060 クラスのミドルレンジGPUが選べることもあり、かなりお得感があります。
とはいえ、重量級のゲームを遊ぶのにはさすがに不十分なスペックであることも事実。重たい3DゲームやFPS、VRゲームをプレイするなら、15万円~20万円台のものを選択したいです。
10万円から15万円までのメリット・デメリット
10万円~15万円のゲーミングPCはそれなりのゲーミング性能をもつモデルが多くなっています。なので、予算に制限がある人でも、手軽に快適なゲーミングPCを手に入れることができるのがメリットです。
しかも、取り扱い商品数が最も多い価格帯であり、売れているモデルが多い状態です。販売数が多いモデルの部品は豊富に確保されていることが多く、万が一のサポート体制も期待できるのは大きいですね。
とはいえ、同じ性能で比べたときの価格差が大きく、コストパフォーマンスが十分なものを選びにくい価格帯でもあります。そのため、スペックが十分であり、かつコスパの良いモデルを選べるような審美眼が必要になります。記事の後半ではその審美眼を育てられるよう、しっかりとゲーミングPCの選び方を解説していきます!
メリットとデメリットを整理すると以下のとおり。
メリット |
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デメリット |
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10万円から15万円までパソコンの選び方(ポイント)
現在各メーカーが販売しているゲーミングPCで10万円から15万円までのものを調査すると、それなりのゲーミング性能を持っていることが分かります。
実際にゲーミングPCを選ぶときには、最も重要なスペックのCPU、グラフィックスを中心にチェックして、やりたいゲームやプレイスタイルに合ったものを選ぶとよいでしょう。それぞれ詳しく見ていきますね。
CPUの見方
10万円~15万円のゲーミングPCで選択可能になるCPUは11世代Intel CPUではCore i5-11400、AMDだとRyzen 5 3500がメインになります。このクラスのCPUは現在人気のあるほとんど全てのゲームをフルHD環境でプレイするのに十分な性能です。プレイ動画の切り抜き編集や画像編集(Adobe製品など)にも対応しています。一方、重ためのゲームを日常的にプレイしたり、ストリーミング配信などを併用するのには少しキツイです。よりハイスペックなCPUを選ぶならCore i7 や Ryzen 5 5800X 搭載マシンを選択するとよいでしょう。
メモリの見方
10万円~15万円のゲーミングPCでは、メモリは16GB搭載されていることが多いです。ゲーミングで快適に使用するには16GB以上がおすすめ。標準スペックで8GBのモデルは、予算的に可能なら、16GBにカスタマイズしてもよいかもしれません。
グラフィックスの見方
10万円~15万円のゲーミングPCでは、GeForce GTX 1660 または GeForce GTX 1660 SUPER が搭載されているモデルが多いです。ローエンド~ミドルエンドに分類されるGTX 1660は現在でも最も人気なGPUのひとつ。人気のゲームに幅広く対応していて、標準的なフルHD設定環境だとそれなりに快適に動作します。とはいえ、重量級のFPSゲーム・3DRPGなどでは物足りなさを感じることも。上級者ゲーマーや玄人はより高性能なGPUを選びたいところです。レイトレーシングなどの高度なレンダリングを実装するRTX 3060は、15万円~20万円の価格帯から選べます。
補足
以前だとこの価格帯でもRTX 3060モデルを選べたのですが、半導体価格の高騰により、一段上の価格帯でしか見かけなくなりましたね。たまにセール品などでRTX 3060モデルを選べます。
10万円から15万円までのゲーミングPCスペック徹底比較表
デスクトップタイプ
ノートタイプ
10万円から15万円までのゲーミングPC おすすめ3選
上のスペック比較表の中から、価格別におすすめのPCを紹介します。
G-Tune PL-B
ポイント
モデル名 | G-Tune PG-I5G60 |
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OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
グラフィックス | GeForce RTX 4060 |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
電源 | 500W ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
ネットワーク | Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵 |
本体重量 | 約7.2kg |
保証 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
199,800円~(税込)
FRGXB560
ポイント
モデル名 | FRGXB560 |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-11400F |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
電源 | 600W ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
大きさ | 幅 19cm × 高さ 35.6cm × 奥行 42.1cm |
129,800円~(税込)
LEVEL-M0P5-R535-RBX
ポイント
モデル名 | LEVEL-M0P5-R535-RBX |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Ryzen 5 3500 |
メモリ | 16GB |
グラフィックス | GeForce RTX 3060 |
ストレージ | 500GB SSD(NVMe) |
電源 | 700W ( 80PLUS(R) BRONZE ) |
保証 | 1年間保証 |
146,980円~(税込)
まとめ(10万円から15万円までパソコン購入に迷っている方へ)
今回は10万円から15万円までゲーミングPCに着目して、現役エンジニアの視点から、販売モデルの実情とスペック、オススメのモデルを解説しました。
10万円から15万円までゲーミングPCは、ゲーマーがお手軽な値段で手に入れられる高性能PCであり、それなりに高いゲーミング性能があります。特にこの価格帯は最も人気なので、販売数も多く、好みのPCを選びやすいというメリットがあります。一方で、初心者にとってはコストパフォーマンスの高いモデルを選択しにくいというデメリットも。
どのくらいのスペックのパソコンを選ぶか迷われた際は、想定より少し高いスペックのものにするといいかもしれません。上で解説したように、10万円から15万円までのゲーミングPCは、ローエンドからミドルエンドクラスの性能なので、重たいゲームを快適にプレイするには不十分です。そのため、多少余裕のあるスペックにしておくことで、将来重量級のゲームで遊んだり、解像度やフレームレートを高めてプレイしたいときに、スペック不足になって困るのを回避できます。