PCの基礎知識

ゲーミングPC選びのための用語辞典 初心者でも分かりやすい解説!

新しいパソコンを考えている人の中には、ゲーミングPCが気になっている方も多いのではないでしょうか?

ですが、ゲーミングPCなどのパソコン選びではカタカナ言葉や見慣れない単語がよく登場してきますよね。いちいち調べるのは時間もかかるし、めんどくさいですよね・・・。

そこで、このページでは、ゲーミングPC選びをする上でよく出てくる用語・表現についてまとめています。初心者でもかんたんに理解できるような解説をしているので、参考にしてみてくださいね。ネットで分からない単語が出てきたらページ内検索ですぐ探せると便利です。

 

基本

BTO 購入者が自由にパソコンのパーツ(スペック)を選択して購入できる販売方法。パソコンに限らず、受注生産という意味がある。通常ネットで注文するが、店舗(ショップ)でもカスタマイズして注文可能。ゲーミングPCのほとんどはBTOで買える。Build to Orderの略。 BTOメーカーの比較
ゲーミングPC ゲームが快適にプレイできるように性能が高めのPC。ほぼすべての製品にグラフィックボードが搭載されているため、きれいな映像を映し出す能力が高い。CPUやメモリにも高性能なパーツが使われている。実際は「ゲーミングPC」の正式な定義は無い。ちなみに、ゲーミングPCも通常のパソコンのため、趣味やビジネスに使ってもよい。
クリエイターPC 動画制作やイラスト、CG、3D作品制作といったクリエイターが使いやすいようカスタムされているPCのこと。グラフィックス性能が高く、クリエイティブ用途に特化したパーツが載っているモデルもある。「ゲーミングPC」と住み分けが難しいことも。また「クリエイターPC」の正式な定義は無い。 クリエイターPCの違い
デスクトップPC 画面(ディスプレイ)が分けられているパソコンのこと。「デスクトップ」はもともと机の上におけるサイズという意味。ほとんどのデスクトップパソコンは、持ち運びできないような大きなボディをもつ。その本体にディスプレイやキーボード、マウスなどを差し込むことで使えるようになる。ノートPCと比べると、同じ性能でもより安く買えることが多い。
ノートPC、ゲーミングノート 画面やキーボード、マウス機能が一つになっているパソコンのこと。ノートPC一つ持ち歩けば、どこでもパソコンが使えてしまう。最近のノートPCはかなり軽くて薄いため、女性や子供でも持ち運びやすい。それなりに使いやすい性能のノートPCは、基本的に高価になりやすい。ゲーミングノートは高価なノートタイプパソコンの典型だ。 ゲーミングノートの特徴
デバイス 情報端末やその周辺機器を指す言葉。パソコンもデバイスの一つだが、スマートフォンやヘッドホン、キーボード、モニタなどを表したいときに使われることが多い。最近はネットワークに接続された機器という意味でも使われる。少し上級者向けだが、「デバイスマネージャ」や「デバイスドライバ」でのデバイスはこの意味で使われている。
容量を表す単位(KB, MB, GB, TB) 「バイト」(Byte)はデータのサイズを表す単位。バイトに頭文字を付けると大きさが変わる。K、M、G、T…と単位が大きくなるごとにサイズが1,000倍ずつ大きくなる。小さい単位から順に、
KB(キロバイト):1×10の3乗バイト(1,000バイト)
MB(メガバイト):1×10の6乗バイト(100万バイト)
GB(ギガバイト):1×10の9乗バイト(10億バイト)
TB(テラバイト):1×10の12乗バイト(1兆バイト)
ファイルの大きさの単位にはMB(写真一枚で1MB~100MBくらい)、通信量の単位にはGB(いわゆる「ギガ」)、ハードディスクやSSDの単位にはTBが使われることが多い。

 

パーツ

PCパーツ パソコンは一つの大きな機械ではなく、いくつかのパーツが組み合わさって作られている。実はそれぞれのパーツはそれ単体で売られていて、一般の人でもプラモデル感覚で組み立てられる。もちろん基本的な知識がないと失敗するが、普通にパソコンを注文するよりも自作した方が安くなることが多い。代表的なPCパーツはマザーボード、CPU、グラフィックボード、メモリ、ストレージ、そして電源だ。
マザーボード パソコンを組み立てるときの基盤となるパーツ。マザーボードの上にCPUやメモリーなどの他のパーツをつなげていくイメージだ。各パーツの間で、マザーボードがデータの橋渡しをしている。さらに詳しく説明すると、マザーボードには電源ボタンを押したらOSを起動させるためのシステムが載っている。使うCPUに合ったマザーボードを選ばないと動かない。
CPU パソコンの頭脳に当たる超重要なパーツ。あらゆる処理は一度CPUを通って実行される。他の各パーツの動作の制御もCPUが行っている。そのため、CPUはパソコン全体の性能を決めているといってもいい。正式名称は中央演算装置(Central Processing Unit)。マザーボードの種類に合ったCPUしか使えない。 CPUの詳細解説
GPU 画面を表示するための処理を行うチップ。GPUはグラフィックボードに乗っており、3Dグラフィックスを高速に描画するのに役立っている。3Dゲームなど、ディスプレイに画面を滑らかに表示するにはGPUが必要になる。なお、グラフィックボードが無くても画面表示ができる理由は、CPUにGPUの機能が付いているため。Graphics Processing Unitの略。 GPUの詳細解説
グラフィックス、グラフィックボード グラフィックスは、映像を画面に出力する演算処理を行うパーツのこと。「グラフィックボード(グラボ)」「グラフィックカード」と同じ意味だ。重たいゲームや速度が必要なゲームには必須となるため、ほとんど全てのゲーミングPCにはグラフィックスが搭載されている。一方、事務作業をするなどの一般向けのパソコンにはグラフィックスは不要。グラフィックスのコアを製造するメーカーは現在NVIDIA社とAMD社だけ。 グラフィックスの選び方
メモリ パソコンの「メモリ」といえば、一時記憶として使われるパーツのこと。メモリは一時的に情報を広げておくテーブルにあたり、メモリ容量はそのテーブルの広さといったイメージだ。メモリ容量を増やすほど一度にできる作業が増えて、パソコンの動作が軽くなることが多い。パソコンを動作させるにはメモリは絶対不可欠で、CPUや電源と同じくらい超重要だ。メモリは非常に高速にデータを処理できる反面、電源を落とすとデータが消えてしまう。そのため、データを長期間保存するにはストレージというパーツが使われる。正しくは「メインメモリ」という。
RAM 「ラム」と読む。パソコンのメインメモリとして使われている。電源を落とすとデータが消えてしまうが、非常に高速にデータを読み書きできるのが強み。Random Access Memoryの略。RAMの対になる概念はROM(読み込み専用メモリ)
ストレージ 情報を保存しておくためのパーツ。メモリがあくまで一時的な記憶部品であり、電源を落とすと情報が消えてしまうのに対して、ストレージでは半永久的に情報が記憶される。写真や音楽、メモデータを保存しておくのは、このストレージだ。磁気と機械を使ったハードディスクドライブ(HDD)と、半導体に記憶させるSSDという2種類があり、使い分けて使用される。
SSD ストレージの種類の一つ。半導体に情報を記録させる仕組みで、HDDよりも読み書きが高速で、軽量・小型。一般的に耐久性もHDDより高いと言われている。ほとんどのゲーミングPCでメインのストレージとして使用されている。半導体価格の影響を受けて、高価になることもある。Solid State Drive の略。
HDD ストレージの種類の一つ。回転する磁気ディスクに情報を記録させる仕組み。SSDと比較すると、読み書きの速度が遅いが、大量のデータを低価格に保存できる。最近のゲーミングPCではサブのストレージとして採用されていることが多い。Hard Disk Driveの略。
電源、電源ユニット パソコンの各パーツに電力を送るユニット。電源ユニット、もしくは単に「電源」と呼ばれる。電源によって出力電力と変換効率が異なり、パソコンに取り付けるパーツに合わせて選ぶ必要がある。当たり前だが、電源ユニットが故障したらパソコンは起動しない。そのため、冷却ファンや耐久性、メーカーの信頼性も重要になる。 電源の選び方
PCケース パソコンの各パーツを収納する箱。デスクトップタイプでは、マザーボードの規格(大きさ)に合わせてATX、MicroATXなどのサイズに分かれる。一般的なタワー型の他にも、スリム型、キューブ型などの特徴的な形も販売されている。大きさ・モデルによって拡張性に差があり、付けられるパーツの数も変わってくる。パソコンの外見になるため、見た目選びも重要になる。
光学ドライブ(Blue-rayドライブ) Blu-rayやDVD、CDなどの光学ディスク(メディア)を再生したり、書き込んだりできるドライブ。パソコンの前面などに組み込む内蔵タイプと、持ち運びができる外付けタイプがある。需要が減ってきたため、最近のゲーミングPCには備わっていないことも多い(必要ならカスタマイズして追加することになる)。
サウンドカード 音声出力をするパーツ。ヘッドホン、スピーカーなどを接続して音声・音楽を再生したり、マイクなどから入力を受け取る機能がある。サウンドの入出力機能はマザーボードに搭載されているため、ゲーミングPCでも独立したサウンドカードが組み込まれないことが多い。ハイレゾ再生向けなどの性能の高いサウンドカードも販売されている。
ネットワーク機能 パソコンをネットワーク(インターネット)に接続するためのパーツ。ネットワークへの接続方法には有線LAN、無線(Wi-Fi)の2通りがある。有線LANの場合は、その名の通り、ケーブルでパソコンとルーター機器をつなぐとインターネットが使えるようになる。Wi-Fi機能がついているなら、ケーブルは不要だ。ネットワーク機能はマザーボードに組み込まれていることが多く、その場合は別のパーツを購入する必要はない。
Wi-Fi 機能 無線LANで接続できる機能。Wi-Fiは「ワイファイ」と読む。Wi-Fiの表示があれば、LANケーブルがなくても、無線でルーター(機器)に接続することでインターネットが使える。Wi-Fiの接続設定はパソコンを操作して行うのが基本だが、最近はボタンを押すだけで接続できる便利な機能もある。
Bluetooth 機能 パソコンとBluetooth接続ができる機能。Bluetoothで通信するヘッドホンやマウス、キーボードなどのデバイスをケーブル無しでパソコンに接続して使えるようになる。Bluetooth(ブルートゥース)は短距離で高速な通信ができる室内向けの無線規格だ。

 

周辺機器

ディスプレイ パソコンから出力された映像を映し出す画面。モニタとも呼ばれる。ゲーミングPCとの組み合わせという意味では、どんなディスプレイを選んでもほとんどが問題なく動作する。パソコンとセットで販売されていることもあるが、自分で別途購入する必要があることもある。解像度(一度にどのくらいの情報量を映し出せるか)やサイズ(見た目の大きさ)、追加機能(スピーカー搭載か、リモコンが使えるか)などで選ぶことになる。
キーボード 文字を入力するためのデバイス。デスクトップパソコンだと基本的にマウスとキーボードを別に用意しないと使えない。無線タイプと有線タイプがある。一般的には日本語キーボードを使うが、こだわりのあるゲーマーはキー配列が異なるUSキーボードを使うことがある。
マウス 位置を指し示すためのデバイス。スマートフォンやタブレットにおける指の代わりになる。デスクトップパソコンだと基本的に必要になる。無線タイプと有線タイプがある。また、赤外線式やレーザー式、青色LED式などの方式があり、それぞれマウスパッドに使える素材や精度が異なる。

 

仕様

解像度(FHD、WQHD、4K、8K) 画面上のピクセルの数を表す。パソコンの画面は、拡大すると一つ一つ色の違うピクセル(ドット)が集まって作られている。解像度が大きくなればなるほど、微細な画像や映像を表示できる。解像度の数字は「横のピクセル数」×「縦のピクセル数」で表される。
HD:1280×720
FHD (フルHD):1980x1080
WQHD:2560×1440
4K:3840×2160
8K:7680×4320
映画やゲームなどで高精細な映像を楽しむには高い解像度があると良いが、日常生活ではフルHD程度の解像度で十分なことがほとんどだ。
フレームレート 動画は1枚1枚の画像の連続で作られている(パラパラ漫画のイメージ)。それぞれの画像は「フレーム」といい、1秒間に何枚のフレームを表示できるかの性能をフレームレートという。フレームレートが高くなるほど映像が滑らかに見え、低くなるほどカクカクして見える。防犯カメラ映像がよくカクカクして見えるのは、録画のフレームレートが非常に低いためだ(一般に3~10fps)。ちなみにテレビやYouTubeなどの一般的な動画は30~60fpsがほとんど。反応速度が重要になるFPSゲームなどでは、上級者になると高フレームレートになるように高性能なグラフィックカードにカスタマイズすることも多い。
FPS フレームレートの単位。frame per secondの略で「1秒あたりのフレーム数」だ。単位として使うときには小文字で「fps」とすることが多い。
OS パソコンを動かしている基本的なソフト。OSの機能のおかげで色々なソフトが動作している。一般向けではWindowsとMac OSの2強。オペレーティング・システムの略。
LAN ネットワークに接続するための規格。元々は近くのコンピューター同士を繋ぐための仕組みだが、インターネットに接続するのにも使われる。有線LANと無線LAN(Wi-Fiなど)に分けられる。Local Area Networkの略。
USB パソコンとデバイス、デバイスとデバイスを接続するための規格。ほとんどの有線マウス、キーボードはUSBケーブルをパソコンに繋いで使う。USB端子に差し込んで使うUSBメモリ、外付けストレージなどもある。USB2とUSB3では通信速度が大きく異なる。また、端子の形状(Type-A、Type-Cなどがある)にも注意が必要だ。ユニバーサル・シリアル・バスの略。

 

システム用語

インストール ソフトウェアを使えるようにするための作業。ほとんどの有名なソフトでは、インターネットからダウンロードしただけでは使えず、インストール作業が必要になる。大型のゲームソフトも、基本的にはインストールすることでプレイが可能になる。対義語は「アンインストール」で、ソフトをパソコンから削除し、使えなくする作業だ。
リカバリ 「リカバリ」には様々な意味があるが、ここではよく使われるようにOSのリカバリについて解説する。OSのリカバリは、あらゆるデータやソフトを削除して、パソコンをまっさらな状態に戻す作業のこと。不具合でパソコンが正常に動かなくなったときなど、緊急対応としてリカバリを行うことが多い。
ファイル ひとまとまりにされたデータのこと。パソコンではファイル単位で処理を行う。
フォルダ、ディレクトリ 複数のファイルをまとめることができる仕組み。パソコン上の箱だとか、キャビネットのイメージだ。
タスクバー よく使われる意味は、Windowsの画面で、下に表示されている横長の帯。スタートメニューや起動しているアプリアイコンが表示されている。その他、時計や各種の通知が表示される部分でもある。タスクバーを右クリックするとタスクマネージャーを起動するメニューが現れる。
セーフモード パソコンが正常に動作しなくなったときなどに、必要最低限の機能でOSを起動するモード。
ドライバ パソコンでデバイスを使用するときに必要なデータのこと。デバイスを運転するドライバーのイメージ。
ブラウザ インターネットのサイトを見るためのソフト。Google Chrome や Edge などが人気。最近は各種のアプリを使用するベースにもなっている。正確にはウェブブラウザという。

 

 

 

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