25万円~30万円以下のゲーミングPCはまさに「超ハイスペックPC」と呼べるような高級機がそろっています。この価格帯はもはや一般向けとはいえないくらいのハイエンドな性能を持っており、ヘビーゲーマーや玄人向きといえます。
グラフィックス性能は上限にかなり近いスペックのモデルが多いですが、CPUなどのスペックの組み合わせ方は多種多様です。この記事では税込25万円以上30万円以下で買える最新のゲーミングPCについて分析し、現役エンジニアの視点から解説しています。
- 25万円から30万円以下のゲーミングPCのコストパフォーマンスは?
- 販売されているPCの実情と実際
- スペックの選び方(CPU、グラフィックス)
- スペック徹底比較表
- おすすめパソコン3選
記事の後半では、実際にオススメできる「買い」なゲーミングPCの紹介と、現在販売中のモデルのスペックを一覧で見られる比較表を掲載しています。一般のゲーマーにも分かりやすいよう作っているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
25万円から30万円以下 推奨パソコン
モデル名 | FRGBZ690/A |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Core i7-12700F |
CPUクーラー | 空冷(サイドフロー) |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
グラフィックス | GeForce RTX 3050 |
ストレージ | 512GB M.2 NVMe |
電源 | 1200W ( 80PLUS(R) PLATINUM ) |
ネットワーク | 有線LAN(2.5GBASE-T対応) |
保証 | 1年間センドバック保証 |
214,800円~(税込)
25万円から30万円以下ゲーミングPCの実情
最高級のスペックが手に入る価格帯!搭載パーツの質も高くなる
この25万円~30万円以下という価格帯のゲーミングPCはもはや一般ゲーマー向けのスペックを超えてくる性能を持っていることがほとんど。高価なGPUを搭載でき、玄人や上級ゲーマー向けのハイスペックな構成を実現できます。
またグラフィックス以外にもCPUはもちろん、メモリや電源、冷却パーツ、ネットワークにも高い品質の製品が標準で採用されています。好みのパーツにカスタマイズしても大抵は予算内に収まるでしょう。
最高設定や4Kでのプレイが快適に
この価格帯になると、高性能な分類でも上位の「超ハイスペック」なゲーミング性能をもつモデルが多くなります。
基本的な構成でも4K解像度での快適なゲームプレイが可能になるでしょう。25万円未満だと低位設定でようやく4Kプレイが可能になるくらいのパフォーマンスしか出せないことが多いですが、25万円以上のマシンになると GeForce RTX 3070 Ti や RTX 3080 が選択でき、安定した4Kプレイが十分に可能な範囲。軽めのFPSゲームなら最高設定でも余裕をもってプレイができます。
また、CPUにはCore i9シリーズも選択可能に。Core i7-11700K や i7-12700K よりもコストパフォーマンスが多少落ちたとしても、高いシングルスレッド性能がほしいユーザーにはこの価格帯がベストです。平均的な構成だと Core i7-11700K が多くなりそう。ただし、グラフィックスにRTX 3080を選ぶ場合はCore i9-11900Kを乗せるのは難しいです。その組み合わせなら30万円以上の予算が必要になるでしょう。
25万円から30万円以下のメリット・デメリット
25万円以上のゲーミングPCのメリットは、性能が一般向けを超えて超ハイスペックになること。もはや一般ゲーマーが持て余すほどのゲーミング性能を実現できるモデルが多いです。また、これだけスペックが高いので、長期的にも使い続けることが可能。スペックが時代遅れになるまでに少なくとも5年以上は余裕があります。またこの価格帯になると品質の高いパーツ(電源、冷却機構など)を搭載できるので、単純に長持ちしやすいメリットもあります。
デメリットは価格が高価になってしまうこと。出費が大きいため、分割払いやローンを積極的に活用したいです。また、ゲーム初心者や未経験者がこの価格帯のスペックを使いこなせるか不安がありますよね。ですが、4K対応の高リフレッシュレートなモニタなど、周辺機器と組み合わせれば簡単に性能をフル活用できます。
メリットとデメリットを整理すると以下のとおり。
メリット |
|
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デメリット |
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25万円から30万円以下ゲーミングPCの選び方(ポイント)
現在販売中の25万円から30万円以下のゲーミングPCをみると、25万円未満の価格帯とは一線を画す性能のハイエンドマシンが多いです。そのためどのようなゲーム・用途であっても、十分に快適性や安定性を確保できることが考えられます。なので、スペックの選び方もユーザーのこだわりやコストパフォーマンスに依存した選び方になりそうです。
基本は他の価格帯と変わらず、最も重要なスペックであるCPUとグラフィックスを中心にチェックしてみましょう。20万円台のゲーミングPCでは、次のようないずれかの組み合わせになります。
グラフィックス性能が絶対的に高いほうが良い | GeForce RTX 3080(CPUはCore i7-11700Kなど) |
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CPUを含めて総合的なスペックが高い方が良い | GeForce RTX 3070(CPUはCore i9-11900) |
ゲーマーのプレイスタイルや用途に合っているものを選ぶとよいでしょう。ここからはそれぞれのパーツについて詳しく見ていきます。
CPUの見方
25万円~30万円以下の価格帯では、現在はCore i7-11700K、Core i9-11900、Ryzen 7 5800Xが中心的なラインナップです。このランクのCPUはどのようなゲーミングシーンでも十分な性能を持っていて、ゲーマー上級者や玄人でも満足のいくスペックです。一般向けCPUの範囲ではもはや上限に近いスペックとなっています。上記モデルではRyzenの方がマルチスレッド性能が比較的高いため、動画編集などを行う人はRyzenモデルから選んでもよさそう。
メモリの見方
25万円~30万円以下のゲーミングPCでは、メモリは標準で16GB、もしくは32GBが搭載されています。ハイエンドなCPU、GPUの性能をフルで活用するためには、最低でも32GB以上を搭載するのがおすすめ。なお、ストリーミング配信をしたり、動画編集などのクリエイティブ用途にも使いたい場合は32GBに増量しておくのは必須です。
グラフィックスの見方
25万円~30万円以下のゲーミングPCは GeForce RTX 3080 が選択可能になり、フラグシップモデルに近い性能を実現可能。多くのモデルでもRTX 3070が搭載され、ほとんどのゲームで快適な4Kプレイ、高フレームレート出力が楽しめる水準です。超ハイスペックなゲーミングPCと表現するのに相応しく、ゲームによっては必要以上に高いゲーミング性能を発揮するでしょう。
現在は半導体価格の高騰などの影響により、グラフィックスにGeForce RTX 3080を選ぶ場合は、予算内に収めるにはCPUにCore i9-11900K(IntelのフラグシップCPU)を選ぶのは難しいでしょう。Core i9-11900Kと組み合わせるならRTX 3070 Tiが限界かも。Core i9-11900KとRTX 3080の組み合わせなら30万円以上の予算が必要になります。
25万円~30万円以下のスペック徹底比較表
GeForce RTX 3070Ti, 3080搭載モデル
快適な4K、高解像度でのハイフレームレートプレイ、動画編集などに!
GeForce RTX 3060 Ti, 3070, RX 6700XT 搭載モデル
CPU性能を高め、全体的なスペックのバランスが優れたモデル!
搭載グラフィックス別!おすすめPC 3選
上のスペック比較表の中から、搭載しているGPU別におすすめのPCを抽出して解説します。
GeForce RTX 3080搭載 G-Tune XN-A
ポイント
モデル名 | G-Tune XN-A |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Ryzen 7 3700X |
CPUクーラー | 水冷(120mmラジエーター) |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
グラフィックス | GeForce RTX 3080 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe + 2TB HDD |
電源 | 800W ( 80PLUS(R) TITANIUM ) |
ネットワーク | 有線LAN(ギガビット対応) |
保証 | 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート |
285,780円~(税込)
GeForce RTX 3070 Ti搭載 FRGH570/PSO2NGS/A
ポイント
モデル名 | FRGH570/PSO2NGS/A |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i9-11900F |
CPUクーラー | 空冷(サイドフロー) |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
グラフィックス | GeForce RTX 3070 Ti |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe |
電源 | 1200W ( 80PLUS(R) PLUTINUM ) |
ネットワーク | 有線LAN(ギガビット対応) |
保証 | 1年間センドバック保証 |
259,800円~(税込)
FRGKB550/C
ポイント
モデル名 | FRGKB550/C |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Ryzen 9 5900X |
CPUクーラー | 空冷 |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
グラフィックス | GeForce RTX 3070 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe + 2TB HDD |
電源 | 850W ( 80PLUS(R) GOLD ) |
ネットワーク | 有線LAN(ギガビット対応) |
保証 | 1年間センドバック保証 |
259,800円~(税込)
まとめ(25万円から30万円以下のゲーミングPC購入に迷っている方へ)
今回は25万円から30万円以下のゲーミングPCに注目して、現役エンジニアの視点で販売中のモデルについて分析し、オススメの選び方を解説しました。
25万円から30万円以下パソコンは、大きな出費が必要な分、超ハイスペックなモデルが揃っており、ほとんどのゲーマーにとっては必要以上の高いゲーミング性能が実現できます。大抵の重量級ゲームでも快適なプレイができるだけでなく、YouTubeなどでのストリーム配信やクリップ作成、動画編集・投稿なども効率的にできるのが特徴。まさに上級者や玄人におすすめの価格帯です。また、品質の高いパーツが使われていることもあり長い間使い続けられるので、費用対効果を考えて積極的に検討してみてもよさそう。
上述のおすすめPCは特にコストパフォーマンスに優れた構成を選んでいます。スペック選びに迷ったら、様々な用途にも応用できるような盤石な構成を選んでおくのもいいでしょう。ベースの構成は次の通りです。
- Intel Core i7-11700K
- GeForce RTX 3070
- メモリ 32GB
- 1TB M.2 SSD
- 追加HDD 2TB
- ※ケースはミドルタワー・フルタワータイプを選ぶ
イラストレーションや画像編集などのクリエイティブ作業、プログラミングなどと併用したいときは、CPUスペックを高めにしておくのがおすすめ。CPUにCore i9-12900K、グラフィックスにRTX 3060 Tiを選択するなどして調整するとよいでしょう。