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マウスコンピューター G-Tune PL-B BTOパソコン比較レビュー!GTX 1650搭載の超低価格ゲーミングPC

G-Tune PL-Bはマウスコンピューターから発売されている超低価格ゲーミングPCです。

今回は現役エンジニアの目線から、G-Tune PL-Bの良し悪しについて解説し、使用用途ごとに、買いか見送りかを判断しています。メリットだけでなく、不安な点も分析しているので、購入前の参考にしてみてくださいね。

・G-Tune PL-B シリーズでゲームはプレイできる?
・G-Tune PL-B シリーズでプログラミングはできる?
・G-Tune PL-B シリーズはビジネス用途に向いている?
・G-Tune PL-B シリーズと他の人気PCとの比較


G-Tune PL-B シリーズの基本スペック

モデル名 G-Tune PL-B
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU Intel Core i5-11400
メモリ 16GB (8GB×2)
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1650
SSD 512GB (NVMe)
HDD なし
電源 500W 80PLUS BRONZE
保証 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート
価格 134,800円〜
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総合評価(使用用途別)

まずはG-Tune PL-Bの総合評価です!

下の表は、星が多いほど動作が快適なことを表しています。

ゲーム(美麗3D)
ゲーム(重量FPS) ☆☆
ゲーム(軽量FPS) ☆☆☆
ゲーム(2D・レトロ) ☆☆☆☆
動画・画像編集 ☆☆
プログラミング ☆☆☆
データ分析・AI ☆☆☆
事務処理(Excel・Word等) ☆☆☆☆☆

 

G-Tune PL-Bのレビュー結論

マウスコンピューター製の『G-Tune PL-B』は、Intel Core i5-11400とNVIDIA GeForce GTX 1650を搭載したローエンドな入門クラスのゲーミングPCです。重量級の3Dゲームなど高いグラフィックス性能が必要な場面ではおすすめできませんが、軽量なシューティング・RPG・シミュレーションゲームではほとんど快適にプレイできるでしょう。価格面ではエントリークラスPCの中でも特段安く、とにかく安くてゲームが快適にプレイできるパソコンを探しているならぴったりです。コストパフォーマンスは中くらいなので、もし予算に余裕があればRTX 3050搭載のG-Tune EM-Aなどもおすすめです。

記事の後半で用途ごとに詳しく解説しています!

 

G-Tune PL-B シリーズの性能スコア比較

Intel Core i5-11400 CPUスコア

G-Tune PL-BはIntel Core i5-11400を搭載したコストパフォーマンスの高いゲーミングPCです。Core i5-11400は前世代の11世代Intel CoreシリーズのCPUで、6コア12スレッド、TDP 65.0W、定格2.6GHzといったスペック。

お手頃な価格のゲーミングPCで頻繁にゲームプレイしたいゲーマーにおすすめのCPUです。Core i5-11400は2世代以上前のIntel CPUですが、パフォーマンス面でほとんどのゲームタイトルで必要十分な性能があります。同程度のスペックのRyzen 5 5600と比較すると非常に安価で、コスパも高いのがポイント。強いてあげるなら、Ryzen 5 5600と比べて消費電力が高いのがデメリットでしょう。

クリエイター作業、動画編集も一応対応可能なスペックです。4K長時間の映像作品など、重ための動画編集やアニメーション制作には向いていません。一方、YouTube用の軽めの動画編集や写真加工、イラスト制作などではパフォーマンスが良く、価格面でコスパが良いので、魅力的なCPUです。

NVIDIA GeForce GTX 1650 GPUスコア

マウスコンピューターG-Tune PL-B に搭載されているNVIDIA GeForce GTX 1650 は、CUDA 1280コアを備え、VRAM 4.0GBとVRAM帯域幅 192.0GB/s、TDP 100.0Wで定格1530.0GHzで動作します。

ゲームパフォーマンスはローエンドGPUで、GeForce RTX 3050よりも下位、RX 6500 XTと同等か少し低い程度です。また、AI機能やレイトレーシングなどの新しい機能は搭載されていません。全体的にFPSシューティングや軽量の3Dゲームならプレイ可能ですが、重量級の3Dゲームは快適とはいえない性能です。一方で、低価格ながらエンコーダー(NVEnc)を搭載しているため、動画編集やライブ配信・ゲーム実況も可能になっているのもポイントです。日常的に動画編集をするクリエイターにとっては物足りないですが、初級者〜中級のゲーマーに適している製品です。

価格面では、このGPU搭載のグラボは実勢価格3万円ほどでコスパも悪くはありません。低予算のゲーミングPCを探しているなら最有力の選択肢になるでしょう。

G-Tune PL-B シリーズのメリット・デメリット分析

ケースの特徴

超低価格ゲーミングPCながらも、高機能なPCケースを備える。

G-Tune PL-Bは、コンパクトなサイズ感とゲーミングPCらしいスタイリッシュなデザインが特徴のモデルです。

ミニタワーPCらしく、サイズは約178×395×285(mm)とコンパクトなサイズ感。持ち運びに便利なハンドル付きケースなことも特徴です。eスポーツのLANパーティーなど、イベントで移動する際にも便利です。また、耐久性が高く、滑り止めの加工処理も施されているので、安心して持ち運べるのが地味に嬉しいですね。

コンパクトなミニタワータイプですが、ゲーミングPCブランド『G-Tune』だけあって、高負荷対策も万全。筺体の両側面、底面がメッシュ加工されていて、大量の空気を取り込んで効率よく各パーツを冷やせる仕組みです。VRを始め、負荷の高いゲームコンテンツを楽しむ際にも高い冷却性能を実現しています。

デメリットとしては、ミニタワータイプなので、取り付けできるGPUサイズや追加のストレージの数など、改造やBTOカスタマイズが制限されていること。とはいえ、G-Tune PL-Bでも3.5インチ ハードディスク1台と 2.5インチ SSDを付けられるため、ストレージに関しては十分に確保できるでしょう。また、筐体が小さい分、内部のエアフロー管理には限界があることから、冷却性能はどうしてもフルタワーやミドルタワーに劣ります。

以上から、G-Tune PL-B のメリット、デメリットをまとめてみます。

 

メリット

  • 持ち運びしやすいハンドル付
  • 狭い場所にも置きやすい
  • メッシュ加工により給排気量が大きく冷却性能が高い

デメリット

  • 拡張性はフルタワーやミドルタワーよりも劣る
  • 内部エアフローの確保、冷却パーツの性能はフルタワーやミドルタワーに劣る

 

ゲーム性能の分析

G-Tune PL-BはCPUにIntel Core i5-11400、GPUにNVIDIA GeForce GTX 1650グラフィックスカードを搭載したゲーミングPCで、ゲーミング性能はエントリーレベルです。

軽めの2Dゲームやシューティング、3DのRPGなど、基本的にほとんどのゲームタイトルはプレイ可能ですが、重たいゲームでは快適なプレイができない場合があります。競技性能の高いシューティングやバトロワでは、高リフレッシュレートモニタ(ゲーミングモニタ)も活用できる可能性が高いですが、フルHDで低〜中設定以下が前提となります。

また、VRなどの重い3Dゲームやゲーム実況配信も一応可能ですが、スペック的にはあまり向いていません。レイトレーシングなどの新しい機能も搭載されていません。そのような用途では、GeForce RTX 3060以上を搭載している機種が適しています。

ポイント

ゲーム(美麗3D最高設定) プレイ自体は一応可能。フルHD環境以下、低設定でのプレイが前提
ゲーム(重量級FPS) 普通未満設定でのプレイは可能。高設定・高フレームレートは期待✕
ゲーム(軽量FPS・2D) 問題なくプレイOK。

 

動画・画像編集における性能

マウスコンピューター G-Tune PL-Bは、Intel Core i5-11400とNVIDIA GeForce GTX 1650を搭載したコストパフォーマンスの高いゲーミングPCです。

動画編集用のPCとしての性能はエントリークラスとなります。GPUにハードウェアの動画エンコーダー NVEncが採用されており、動画の書き出しやリアルタイムエンコード(ライブ配信など)もできます。CPU性能と合わせて考えると、YouTube向け動画編集など、1日の作業量が多くない動画編集なら一応可能といったスペック。3DCG制作やアニメーション制作などのプロフェッショナルな仕事はできません。そのため、G-Tune PL-Bを選択するのに最適なユーザーとしては、初心者から中級者のクリエイターにおすすめです。

 

プログラミングにおける性能

マウスコンピューター G-Tune PL-Bは、Intel Core i5-11400プロセッサを搭載しており、プログラミングに適した性能を持っています。

ほとんどのWebプログラミングやアプリ開発などの軽量な開発が快適にできるでしょう。また、機械学習やブロックチェーン開発などの高度な開発も可能ですが、作業内容によっては時間をかける必要があり、効率が落ちるかもしれません。

コストパフォーマンスについては、中〜高の評価です。GPUがローエンドクラスのGeForce GTX 1650搭載ということもあり、高度なAI開発には向いていませんがほとんどのプログラミングでは必要としませんので、安価なパーツが採用されているのは良いポイントです。お金をかけずにプログラミングの作業環境、特にミニタワー型PCを手に入れたいという人にはぴったりだと思います。

 

データ分析・AI開発における性能

G-Tune PL-Bは、高いコストパフォーマンスを有する入門クラスのマシンであり、一部のデータ分析・AI開発では快適に使用可能です。

旧世代のIntel Core i5-11400プロセッサを搭載しており、快適な作業ができる範囲は限定されます。具体的には、小規模なデータセットを使用したデータ解析、機械学習、分類タスクでは十分なパフォーマンスを実現できます。もし大規模なデータセットを使用する場合は、効率性が落ちる場合が多く、低調なパフォーマンスに留まる可能性が高いです。

 

事務処理における性能

G-Tune PL-Bは、Intel Core i5-11400を搭載した高コストパフォーマンスなゲーミングPCです。Core i5-11400は2世代以上前のIntelのミドルレンジCPUですが、それでも事務作業においては必要十分なパフォーマンスを発揮します。

オフィス処理やBIツール、作業自動化の作業においても快適な性能を発揮します。また、処理性能も高いCPU、十分な容量のメモリが搭載されているので多数のタスクをこなす際にも優れた結果を期待できます。

 

G-Tune PL-B と似ているPCの比較

メーカー マウスコンピューター マウスコンピューター
モデル名  (本製品) G-Tune PL-B DT5-G-WA
OS Windows 11 Home 64ビット Windows 11 Home 64ビット
CPU Intel Core i5-11400 Intel Core i5-11400F
メモリ 16GB (8GB×2) 16GB (8GB×2)
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1650 NVIDIA GeForce GTX 1650
SSD 512GB (NVMe) 256GB (NVMe)
HDD なし なし
電源 500W 80PLUS BRONZE 500W 80PLUS BRONZE
保証 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート
価格 134,800円〜 119,900円〜
公式でカスタマイズしてみる 公式でカスタマイズしてみる

ポイント

今ではGeFore GTX 1650搭載の低価格ゲーミングPCは、販売されているモデル自体が少なく、今回も同じマウスコンピューターからのモデル比較となります。DT5-G-WAはゲーミングではなく一般のビジネスPCですが、スペック的にはストレージが半減しているだけでほぼ同等。ケースもミドルタワータイプのシンプルなデザインとなっていますが、価格はPL-Bより2万円ほど安いです。ケースの機能性の違いがあるため一概には言えませんが、コスパは圧倒的にDT5-G-WAの方がお買い得となっています。

 

G-Tune PL-B シリーズ外観レビュー

前側面

フロント側面にあるインターフェース部分に電源スイッチが配置されています。電源スイッチはマイクロスイッチが採用されており、多少の押しにくさはありますが、控えめなデザインが高級感を感じさせます。また、フロントインターフェースにはUSB3.0 ×2を搭載。

 

上側面

ケース上部にはグリップ力の高いハンドル付き。小型のサイズ感・軽量ということもあり、腕力が無くても持ち運びが非常に楽です。

 

前面(フロントパネル)

G-Tuneロゴがキマっている前面パネル。筐体は指紋が付きにくいマットな質感で、モノリシックな見た目はもちろん、実用性の高いケースデザインです。また、フロントパネル上部にはアクセスランプLEDが輝きます。こちらは、電源投入時に赤に点灯し、ストレージへアクセス時は紫に変化します。

 

側面(サイドパネル)1

ケースの両側面と底面がメッシュ加工されており、多方向からの空気の取り込みと内部エアフローの確保が実現されています。

 

側面(サイドパネル)2

 

全体・モニタ配置例1

 

全体・モニタ配置例2

 

全体・モニタ配置例3

 

総合的な判断(G-Tune PL-B シリーズ購入に迷っていたら読む)

マウスコンピューターG-Tune PL-Bシリーズは、数あるゲーミングPCの中でも格別にお手頃な価格で手に入るモデルです。マウスコンピューターは決してコスパが最高に高いメーカーではありませんが、その中でもPL-Bは低価格ゲーミングPCとして存在感を放っています。

ゲーミング性能としてはあくまでエントリークラスに留まり、軽量なゲームが快適にできる反面、重ための3Dゲームをプレイしたり美麗な映像体験を追求する上ではストレスになるでしょう。いろいろなゲームを遊びたい人なら、もう1段上のグラフィックスを搭載しているゲーミングPCを選ぶとよいでしょう。

一方、日常使い用として、たまにゲームする程度だったり、プログラミング作業用のPCとして選ぶなら、非常にコスパは高いと思います。予算の限られたユーザーの1台目のPCや、サブのデスクトップPCとして導入するのなら推奨できます。

 

モデル名 G-Tune PL-B
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU Intel Core i5-11400
メモリ 16GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1650
SSD 512GB (NVMe)
HDD なし
電源 500W 80PLUS BRONZE
保証 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート
価格 134,800円〜

公式サイトでカスタマイズしてみる

-BTO, レビュー