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パソコン工房 STYLE-M06M-124-NAX BTOパソコン比較レビュー!GeForce RTX 3050搭載モデルで最優秀級コスパ

STYLE-M06M-124-NAXはパソコン工房から発売されているBTOパソコンブランドSTYLE∞ M-Classのモデルです。

今回は現役エンジニアの視点でSTYLE-M06M-124-NAXについて実機レビューし、使用用途ごとにスペックの程度、コスパなどのお買い得度を解説しています。メリットだけでなく、デメリットも分析しているので、購入前の参考にしてみてくださいね。

・STYLE-M06M-124-NAX でゲームはプレイできる?
・STYLE-M06M-124-NAX でプログラミングはできる?
・STYLE-M06M-124-NAX はビジネス用途に向いている?
・STYLE-M06M-124-NAX と他の人気PCとの比較


STYLE-M06M-124-NAX の基本スペック

モデル名 STYLE-M06M-124-NAX
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i5-12400
メモリ 16GB(8GB×2) DDR4-3200 DIMM (PC4-25600)
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3050
SSD 500GB NVMe対応 M.2 SSD
HDD なし
電源 700W 80PLUS BRONZE
保証 1年間無料保証
価格 136,800円〜
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総合評価(使用用途別)

まずはSTYLE-M06M-124-NAXの総合評価です!

下の表は、星が多いほど動作が快適なことを表しています。

ゲーム(美麗3D)
ゲーム(重量FPS) ☆☆
ゲーム(軽量FPS) ☆☆☆
ゲーム(2D・レトロ) ☆☆☆☆☆
動画・画像編集 ☆☆
プログラミング ☆☆☆
データ分析・AI ☆☆☆
事務処理(Excel・Word等) ☆☆☆☆☆☆

 

STYLE-M06M-124-NAXのレビュー結論

パソコン工房製のSTYLE-M06M-124-NAXは、Intel Core i5-12400とNVIDIA GeForce RTX 3050を搭載したエントリークラスのスペックなBTOパソコンです。ゲーミングPCにはないシンプルで落ち着いたデザインのミニタワーケースが魅力的です。

ゲーミング性能は低〜中ですが、ほとんどのタイトルで快適にプレイ可能でしょう。グラボにはDLSSやレイトレーシングなどの新しい機能も使用でき、一部のソフトではゲーミングモニタを使用して有利にプレイできます。一方で、重ための3Dゲームや重量級オンラインゲームは処理落ちが目立ち、少々能力不足かもしれません。また、CPUスペックはそこそこ高く、プログラミングなどの作業や事務処理には非常に適しています。

価格面では、エントリークラスPCの中ではコストパフォーマンスが非常に高く、激安価格以上の性能を提供してくれるPCとなっています。

記事の後半で用途ごとに詳しく解説しています!

 

STYLE-M06M-124-NAX の性能スコア比較

Intel Core i5-12400 CPUスコア

Intel Core i5-12400搭載のパソコン工房 STYLE-M06M-124-NAXは、CPUスペックが6コア12スレッド・TDP 65.0W・定格2.5GHzです。

Core i5-12400は現在でもミドルレンジクラスを牽引する高い性能がありますが、同世代のRyzenと比べて圧倒的に安価な価格帯(2万円台)を実現しており、価格面でも高いコストパフォーマンスを誇る製品です。また、発熱が少ないこと(消費電力も小さい)もメリットです。一方、オーバークロック不可なので、性能のトップラインはCore i5-12600Kよりもだいぶ劣ります。

まとめると、グラフィック性能を重視したゲームには向きませんが、タスク型のゲームやクリエイター作業、動画編集などには向いています。

NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB GDDR6 GPUスコア

パソコン工房 STYLE-M06M-124-NAXは、NVIDIA GeForce RTX 3050(8GB GDDR6)搭載のゲーミングPCです。このGPUのスペックとしてはCUDA 2560コア、VRAM 8.0GB搭載、VRAM帯域幅 224.0GB/sとなっています。TDPは130.0Wと、GeForce GTX 1660 SUPERの125Wとほぼ同水準の消費電力です。

ゲーミングを含めた全体的なグラフィックス性能は、前世代のGeForce GTX 1660 SUPERとほぼ同じです。FPSやバトロワなどの軽量なゲームならかなり快適にプレイできますが、重量級の3Dゲームや処理の重たい高設定の映像体験には向いていないことに注意が必要です。一方、そこそこの性能とはいえレイトレーシングを利用可能であることや、フレームレートを底上げできるDLSS機能を使用できるため、その点は前世代のグラボとは違っています。また、動画エンコード(ハードウェアエンコード)機能が強化されており、動画編集やゲーム実況配信も、GTX 1660 SUPERよりは適しています。とはいえ、CPUとの組み合わせで考えると、動画編集とライブ配信には力不足感があります。このGPUは、ゲーマー初級者向けまたはクリエイター初級者向けといえるでしょう。

価格面は、実勢価格がGTX 1660 SUPERよりも数万円高く、同じくらいの性能であることを考慮して単純に比較するとRTX 3050の方がコスパは悪いことになります。とはいえ、DSLLやレイトレーシングなどの新しい機能を利用可能であることや、ハードウェアエンコード機能が強化されていることも考慮すると、ゲーマーには悪くない選択肢です。結論としては、価格を優先したい(予算が限られてる)ゲーマーはGTX 1660 SUPER搭載マシンを、総合的な機能性も含めて考慮したいユーザーはRTX 3050を選択するとよいでしょう。

STYLE-M06M-124-NAX のメリット・デメリット分析

ケースの特徴

ブラックに統一されて使いやすい、シンプルで魅力的な低価格ケースPC。

STYLE∞(スタイル インフィニティ) M-ClassのPCケースは、高い冷却性能を実現しながら、コストパフォーマンスを重視したデザインです。

シンプルなシルエットで、素材は質感にこだわったマットブラックのカラーリング。滑らかなカーブの光沢ラインが施されていて、高級感すらあります。余計な目立つデザインがないことから、どんなインテリア・シーンにも似合う見た目のため、安心して使用できます。

一方、ミニタワータイプのため、フルタワーやミドルタワーケースと比べると拡張性は低く、高性能のパーツを使用する際の冷却性能も劣ります。また、フロントインターフェース(USB-3.0やイヤホン出力など)はトレイの中に収納されていて、いちいち開け閉めをする必要があります。頻繁にUSBを抜き差しする人にとっては、わずらわしさを感じるかもしれません。

以上から、STYLE-M06M-124-NAX のメリット、デメリットをまとめてみます。

メリット

  • 高級感あるマットブラックの質感
  • ミニタワータイプのため、高さが低く置きやすい

デメリット

  • ミニタワータイプのため拡張性が比較的低め
  • 前面パネルインターフェースはトレイの中に収納されている

 

ゲーム性能の分析

このPCはIntel Core i5-12400とNVIDIA GeForce RTX 3050 8GBを搭載しており、エントリークラスのゲーミング性能を持ちます。

目安としては、軽めの2D・3Dのゲームをプレイしたりライブ配信したりすることは可能でしょう。ほとんどのタイトルは通常設定以下なら快適にプレイできるはずです。しかし、VRや重量級の3Dゲームをプレイするようなスペックは搭載されていないので、グラフィックス性能の限界はあります。一方、追加ポイントとして、GPUにDLSSが搭載されているため、対応タイトルだと高画質のままフレームレートを増加させることが可能。これでゲーミングモニタにも対応できます。また、一応レイトレーシングを利用可能なこともあり、最新のマイクラなどで美麗な画面を作ることもできます。動画エンコーダー機能 NVEnv搭載されているので、ゲーム実況などのライブ配信も一応可能です(あまり快適なパフォーマンスではありません)。

整理すると、ゲーマー入門者〜中級者向けのBTOパソコンといえます。重ための3Dゲームをプレイするのにはあまり向いていません。

ポイント

ゲーム(美麗3D最高設定) プレイ自体は可能でも快適とはいえない。
ゲーム(重量級FPS) 普通未満設定でのプレイは可能。高設定・高フレームレートは期待✕
ゲーム(軽量FPS・2D) 問題なくプレイOK。高フレッシュレートのモニタとの相性も◎

動画・画像編集における性能

Intel Core i5-12400を搭載したSTYLE-M06M-124-NAXは、クリエイティブ用途でも使用自体は可能です。特に、GPUにNVIDIA GeForce RTX 3050を採用しており、ハードウェアエンコーダー NVEncが搭載されていることから、動画の書き出しを高速で実行でき、YouTube向けなどの動画編集で活躍できます。

CPU性能はミドルレンジに留まるため、3DCG制作やアニメーション制作などの高度なクリエイティブは作成できませんが、それ以外のイラスト制作やWEBデザインなどの軽量な作業には向いています。非常に安価にゲーミングPC並みの性能が手に入るモデルなので、コストパフォーマンスが高いのがメリットとなります。初心者から中級者までのクリエイターにとって適した製品だと思います。

 

プログラミングにおける性能

STYLE-M06M-124-NAXは、Intel Core i5-12400プロセッサーを搭載しており、中程度のプログラミング性能を備えています。また、16GBと十分なメモリ搭載もされており、WEBプログラミングやアプリ開発などの基本的な処理には十分な性能があります。

一方、機械学習やブロックチェーン開発などにも応用が可能ですが、多くの場合には時間をかける必要があり効率が落ちるでしょう。コンテナ開発環境や仮想化技術を使用して開発をするのにも物足りなさを感じる性能ですが、メモリの増設を行うことで快適な動作が可能となるかもしれません。

とはいえ、コストパフォーマンスも高く入手しやすい価格帯となっているため、入門者〜中級者のプログラマーにはオススメのPCです。メインの他、サブの据え置きデスクトップPCとして活用するのもアリでしょう。

 

データ分析・AI開発における性能

STYLE-M06M-124-NAXは、Intel Core i5-12400プロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 3050 8GB GDDR6グラフィックスカードを搭載した、中程度のパフォーマンスを実現する高性能デスクトップパソコンです。データ分析・AI開発でも十分なパフォーマンスを発揮して、小規模なデータセットの分類タスクと機械学習に適しています。

また、大規模なAI開発業務でも一定程度のパフォーマンスを実現可能でしょう。一方、大規模なデータセットを用いる深層学習(多層パーセプトロンなど)は並列処理が重要となりますが、本モデルはローエンドのGPUを採用していることから並列処理能力は高くなく、あまり向いていません。

価格的にはコストパフォーマンスは高めであり、効率的な性能を備えた開発用PCといえます。

 

事務処理における性能

本モデルのBTOパソコンはCPUにIntel Core i5-12400という中級クラスのCPUを搭載しており、事務処理性能は十分に高く、Officeソフト・BIツール・作業自動化に快適に対応できます。また、16GB(8GB×2)メモリを搭載しており、事務処理だけなら多少オーバースペックですが十分なスペックといえます。

事務処理にあまり活用できないGPU(GeForce RTX 3050)を搭載しているゲーミング仕様のパソコンですが、性能に比較すると価格が非常に安く、高いコストパフォーマンスとなっています。そのためビジネス用の高性能PCとして投資に最適だと思います。

 

STYLE-M06M-124-NAX と似ているPCの比較

メーカー パソコン工房 マウスコンピューター
モデル名 STYLE-M06M-124-NAX G-Tune EL-B
OS Windows 11 Home 64ビット Windows 11 Home 64ビット
CPU Intel Core i5-12400 Intel Core i5-12400F
メモリ 16GB(8GB×2) 16GB(8GB×2)
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3050 NVIDIA GeForce RTX 3050
SSD 500GB NVMe 512GB NVMe
HDD 無し 無し
電源 700W 80PLUS BRONZE 500W 80PLUS BRONZE
保証 1年間保証 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート
価格 133,800円〜 174,900円~
公式でカスタマイズしてみる 公式でカスタマイズしてみる

ポイント

ほとんど似ているスペックの他社PCとして、マウスコンピューターのG-Tune EL-Bと比較しています。ほぼ同じスペックですが、価格は本モデルの方が数万円ほど安いという状況。G-Tuneブランドということもあり、PCケース性能は高く、サポート体制も充実しています。気になる方はマウスコンピューターの低価格モデルもチェックしてみるといいでしょう。

パソコン工房はコスパが高い格安メーカーとしても評価が高いですが、本モデルは低価格ゲーミング仕様のパソコンの中でも最安値クラスとなっています。実勢価格、コストパフォーマンスともにおすすめのモデルです。

 

STYLE-M06M-124-NAX 外観レビュー

前側面(左)

 

前面(フロントパネル)

 

前側面(右)

 

後面(リア)

 

側面(サイドパネル)1

 

側面(サイドパネル)2

 

フロントインターフェース

 

電源スイッチとアクセスランプ

 

総合的な判断(STYLE-M06M-124-NAX 購入に迷っていたら読む)

パソコン工房「STYLE-M06M-124-NAX」はエントリークラスのミニタワータイプBTOパソコンです。ポイントとしては、性能は入門〜中級者向けであること、価格面のコストパフォーマンスが非常に優れているということです。

搭載GPUのGeForce RTX 3050はエントリークラスのゲーミング性能なので、重たいゲームのプレイには向いていませんが、ほとんどのタイトルは快適にプレイできるでしょう。そしてコスパの優れているパソコン工房らしく、非常にお手頃な価格で売り出されています。その点では、予算に限りのある初級〜中級のゲーマーにとって候補として魅力的かと思います。

一方、動画編集などのクリエイター用としては積極的にはおすすめできないスペックでした。モデリングやレンダリングの処理を多くする作業では、CPU性能、GPU性能ともに、心もとないスペックです。とはいえ、写真加工やイラスト制作などの作業用としてなら性能は必要十分ですし、一部GPUのハードウェア機能を活用できるため、コスパが高くおすすめです。

さらに、同じスペックで単純比較するなら、LEVEL8シリーズより数千円程度割安です。しかし、LEVEL8のゲーミングPCでも十分割安感があるので、ケースの好みによってはこちらを選んでもよいかもしれません。

モデル名 STYLE-M06M-124-NAX
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i5-12400
メモリ 16GB(8GB×2) DDR4-3200 DIMM
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3050
SSD 500GB NVMe対応 M.2 SSD
HDD なし
電源 700W 80PLUS BRONZE
保証 1年間無料保証
価格 136,800円〜

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-BTO, レビュー